DeFi活況とイーサリアム主導で仮想通貨全面高、FTXトークンFTTは前日比+36%

ビットコイン相場と金融マーケット

2日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比+6.02%の545万円(49,853ドル)と上昇した。

仮想通貨市場も全面高となったが、今回の上昇はビットコイン主導ではなく、レジスタンスライン(上値抵抗線)をブレイクして高騰したイーサリアム(ETH)価格やDeFi(分散型金融)セクターの資金流入などが先行し、ビットコインが追従したようなサイクルにも見受けられる。

ETH/USD日足

イーサリアム高騰の背景としては複数要因が挙げられるが、1日にローンチされたばかりのイーサリアムのレイヤー2ソリューション「Arbitrum One」が、分散型取引所大手のUniswap、SushiSwap、Balancerに相次いで導入される方針がわかったことも好感された。

処理速度の高速化とトランザクション手数料の削減が見込まれるなど、特にDeFi市場におけるユーザビリティの大幅向上とスケーラビティ問題の一部改善が見込まれる。

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メタマスクのMAUが1000万人到達

デジタルウォレット「MetaMask」は、月間アクティブユーザー数(MAU)が1000万人の大台に達したことを発表した。これを祝し、ブロックチェーン基盤のメタバース(仮想空間)の「Decentraland」内でパーティーを主催するとしている。

昨今ではDeFi(分散型金融)市場のみならず、NFT(非代替性資産)の市場規模拡大を背景に、NFT取引で必要なデジタルウォレット需要が跳ね上がった。

19年10月から20年10月にかけての1年間で、前年比4倍となる100万人に達していたことが報じられたが、20年7月から21年7月にかけての1年間では、さらに加速。21年9月時点で、前年比19倍の1000万人に達した。

8月26日には、初となるコミュニティコール(オンライン会議)を実施し、独自トークンのローンチを検討課題に挙げたほか、マルチチェーン展開など開発状況について協議しており、投資家の関心を集めていた。

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個別銘柄の動向

大手デリバティブ(金融派生商品)取引所FTXの「FTXトークン(FTT)」が、前日比+36.6%と高騰した。年初来騰落率は、実に+1000%を超える。

米国拠点のFTX USが、認可済みのオプション及び先物プラットフォームである「LedgerX」を買収したことなどが材料視された。

取引所系トークンとしては、最大手バイナンスの「バイナンスコイン(BNB)」がCoinmarketcap(CMC)時価総額4位に位置する。

カリスマ的人気を博したアーサー・ヘイズ元CEOの退任などでシェアの減少したデリバティブ大手取引所のBitMEXと入れ替わるようにして台頭したFTXは、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いがある。

20年4月からの21年4月までの1年間で前年比25倍の成長を遂げ、FTXプラットフォームには、機関投資家、ファミリーオフィス、プロ投資家など、約100万人のユーザーを抱えている。(21年6月時点)

FTXのサム・バンクマン・フリードCEOは、天才トレーダーとしても名を馳せてきた存在だ。

弱冠29歳にして1兆2500億円以上の資産を保有する富豪の1人として、大手経済誌Forbesや米ウォール・ストリートジャーナルなどで特集されたこともある。同氏は、2017年に立ち上げた投資ファンド「アラメダリサーチ(AlamedaResearch)」を通じて大規模なデジタル資産を管理しており、仮想通貨の時価総額TOP10まで成長したソラナ(SOL)に対する早期出資を成功させたことでも知られる。

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昨今では、プロスポーツやゲーム業界への出資や事業拡大にも精力的とされる。「カリフォルニア・メモリアル・スタジアム」など競技場の命名権購入のほか、21年6月には、米プロ野球リーグ「MLB」と長期パートナーシップを締結。

他基軸では、発展途上国を中心に急速に台頭するNFTゲーム「アクシー・インフィニティ(AXS)」のプレイヤー支援に乗り出したほか、「League of Legends(LOL)など、eSports業界への出資・提携も進めるなど、数年先を見据えた事業戦略は枚挙にいとまがない。

また、8月26日には、ハッキング被害を受けたシンガポールの関連取引所Liquid Globalに対し、130億円(1.2億ドル)規模の融資と、日本を含むライセンスプロセスの支援策を発表。国内取引所Liquid by Quoineの独自トークンであるQASH(Liquid Token)が高騰する場面もあった。

著者:S.Ninomiya

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