はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

DEXアグリゲーターArken Financeとは 複数のメリットを解説 DeFi業界の課題解決を目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Arken Financeとは

Arken Financeは、DeFi(分散型金融)領域のサービスを提供するDEXアグリゲーター。複数の分散型取引所(DEX)にアクセスして、最善の取引価格を表示する。

また、多くのDEX(分散型取引所)が抱えるUX(ユーザー体験)やスリッページなどのインフラ問題の解消を目指し、「世界中に平等な経済的機会の提供」を目標に掲げる。

DEXとは

「Decentralized EXchange」の略で、中央管理者がいない取引所を指す。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引できるため、管理者に手数料を支払わなくていいなどのメリットがある。

▶️仮想通貨用語集

DEXは2020年夏のDeFiブームに注目を集め始めた概念。従来の中央集権的な取引所とは異なるシステムが、DeFiエコシステムと高い親和性を発揮。21年5月には、DEXの月間取引量は18兆円(1,600億ドル)を突破した。

イーサリアム系やバイナンス・スマートチェーン(BSC)、ポリゴン、アバランチ、そしてアービトラムのエコシステムをサポート。Arken Financeに対応している主なDEXは以下の通り。

  • Pancakeswap
  • Bakeryswap
  • DODO
  • Uniswap v3
  • Sushiswap
  • AAVE
  • Balancer
  • 1inch

DEXの課題

2020年に台頭したDEXは、歴史的には、機関投資家など一部のエリートに占有されてきた金融業界の分散化につながる技術として高く評価する反面、Arken Financeは現在のDEXが2つの大きな課題に悩まされていると指摘。UX(ユーザー体験)の向上と流動性の低さなどインフラ問題が急務であると捉えている。

また、従来DeFiプラットフォームで取引する際には、複数のプラットフォームで価格チャートをチェックした後、スワップする為のプラットフォームを複数探すため、数多くのサイトをチェックする必要がある。

このような経緯からArken Financeは、独自のノードとプライスエンジンによって全てのトークンの取引情報を一覧で見れるプラットフォームを構築した。

さらに、DeFiプラットフォームでは大きな課題の一つであるスリッページ問題の解消も目指す。スリッページは相場変動等により、注文時のレートと約定レートの間に乖離が生じる(約定が滑る)現象のこと。DEXなどでは、出来高不足で流動性が低く、取引板が薄いことが影響し、想定していた約定価格と実際の約定価格の差が大きくなりやすい。

他のアグリゲーターとの違い

Arken Finance側は他のDEXアグリゲーターとの主な違いは以下の6点だと説明している。

  1. シンプルなチャート分析機能
  2. ベストレートでの売買取引機能
  3. ガス代の最適化機能
  4. 騰落率の比較機能
  5. 価格アラート機能
  6. リミットオーダー機能

Arken側は異なるペアの市場取引データや取引量など、一つのチャートでユーザーのみたい情報の一元化に成功。また、チャート分析ツールのTrading Viewを採用し、従来のDEXにはないRSIやMACDなどのテクニカル指標による分析も可能にした。

独自のDEXルート最適化機能は、リアルタイムに最安値のレートを取得する。さらに独自のガス代(取引手数料)機能で取引時のガス代節約も可能にしている。

さらに、価格アラート機能を活用すれば、テレグラムの通知機能を通じて、指定銘柄の価格変動を即座に通知。リミットオーダー機能も事前に設定すれば、あらかじめ仮想通貨銘柄の希望売買価格を用意することができる。

ARKENトークンについて

また、2022年1Q(1月〜3月)には独自のARKENトークンもローンチ予定。

最大発行量は100億ARKEN。ベスティングやバーン(焼却)などのガバナンス設計を通じて、供給量の管理を行っていく方針だ。

出展:Arken Finance

主なユースケースとしては、流動性を提供する報酬として配当や取引手数料の割引、プロ機能の解禁などを想定している。

また、ガバナンス機能は別途専用のボールト(金庫)を用意。ガバナンス・ボールトにARKENトークンをステーキングすることでガバナンストークンのdARKENが配布され、双方のトークンを保有するユーザーにはガバナンス投票権が付与される。

チームについて

Arken Financeのチームは主に東南アジアに拠点を置いている。開発者やUX/UIデザイナーやマーケティング部門など多彩な人材を兼ね備えており、スタートアップ経験者が多い。

特徴としては、マーケットやユーザーへのフィットを重要視していることから、ユーザーの使いやすさにフォーカスしたプロダクトの提供を心掛けている。

なお、現段階では、外部からの出資は受けていないものの、資金調達は検討中で国際企業から関心を集めているという。

Arken Financeの詳細はこちらから

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。
08/15 金曜日
19:30
スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
17:21
Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説
CoinbaseのBase Appの特徴、始め方、エアドロップの可能性を詳しく解説。Web3スーパーアプリとして進化するBase Appで、ソーシャル・決済・DeFi機能を一つのアプリで体験。国内取引所からの送金方法も完全ガイド。
16:00
TRON創設者ジャスティン・サンが語るWeb3の未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、TRONのジャスティン・サン(Justin Sun)独占インタビュー。80億人の金融自由実現に向けたビジョンと、日本のWeb3市場への期待、WebX 2025参画について聞く。
16:00
xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説
xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。
14:20
コインベース、メタマスクユーザーのUSDC手数料をBase上で半額に 
米大手取引所コインベースは、決済プラットフォームMercuryoと提携し、MetaMaskユーザーのUSDC購入手数料を50%削減する。また、USDCを発行するCircle社はステーブルコインに特化したL1ブロックチェーンの開発計画を発表。USDCのエコシステム拡大につながると期待されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧