Injective(INJ)の概要
Injective(INJ)は、分散型クロスチェーンのDeFi(分散型金融)およびWeb3アプリケーションでの利用を念頭に設計されたブロックチェーンで発行されているネイティブ通貨。プロトコルやエコシステムをサポートするために利用されている。
メインネットのローンチは2021年12月。レイヤー1のメインチェーンとして機能するInjectiveのブロックチェーンは、堅牢な取引所、DeFi、デリバティブ、Web3といったアプリケーションの構築に特化しており、相互運用が可能だ。イーサリアム(ETH)、コスモス(ATOM)、テラ(LUNA)のブロックチェーンと統合もしている。
「Cosomos SDK」で開発されたInjectiveのブロックチェーンは、イーサリアムよりも安い手数料で利用でき、処理が1,000倍以上も速いという特徴も持っている。2021年には日本円による為替取引の提供も開始した。
Injectiveの主な用途は、ガバナンス、プロトコル利用料金の価値獲得、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)のステーキング、開発者へのインセンティブである。
大きな特徴の1つはデフレトークンであること。「トークン・バーン(焼却)」という機能が実装されていて、プロトコル全体の取引活動によって発生した全手数料の60%がオークションに送られ、ユーザーはその手数料をInjectiveで入札し、支払われた分がバーンされる仕組みを導入している。
プロジェクトとして、バイナンスがインキュベート(支援)。出資者にはPantera CapitalやHashed、DRW Cumberland、BlockTower、CMS、Figment、Sandeep Nailwal氏(Polygon COO)、Mark Cuban氏らが名を連ねている。