Immutable X(IMX)の概要
Immutable X(イミュータブル X)は、オーストラリア発のImmutable社が提供する仮想通貨イーサリアム(ETH)のレイヤー2ソリューションだ。
Immutable XはStarkware社が開発しており、オフチェーンの仕組み「ZKロールアップ」を利用してガス代無料で秒間9,000回の取引を処理することができる。
「NFT専用のレイヤー2」を掲げており、NFTカードゲームの「Gods Unchained(ゴッズ・アンチェイン)」や「Guild of Guardians」に対応している。
IMXトークン
「IMX」は、Immutable Xにおいて用いられるユーティリティ・トークンで、イーサリアムのERC-20規格に対応している。
トークンのユースケースは、手数料、ステーキング、ガバナンスの3つとなる。プロトコルの手数料の20%はIMXで支払うことが必要。また、ユーザーはIMXをステークし、その数量に応じて、ネットワーク手数料を報酬として受け取ることができる。
またIMXトークンを保有することで、Immutable Xのガバナンスに参加することもできる。トークンの総供給量は、20億IMXが上限となっている。
提携および資金調達
現在、GameStop(ゲームストップ)、TikTok、Opensea(オープンシー)、Ember Sword、Illuvium、 GreenPark Sportsといった企業がImmutable Xを利用したアプリを開発しているという。
ゲームストップはImmutable Xを利用し、低コストでゲーム内資産を取引できる電子市場を開発し2022年内にリリース予定。また、ゲームストップがNFT電子市場を開発するため、新部門の立ち上げを計画していることが報じられた。
Immutableは21年9月に約70億円を調達した後、22年3月にはシリーズCラウンドにてさらに230億円の調達に成功しており、企業の評価額は約2,900億円に上る。