Algorand(ALGO)の概要
Algorand(アルゴランド)は、ゼロ知識証明を体系化・論文を執筆したMITのシルビオ・ミカリ教授が2019年に創設したオープンソースブロックチェーン技術、およびそのプロジェクト名だ。
誰でもブロック承認作業に関与できることが特徴の「Pure PoS」プロトコルを採用し、マイニング報酬も得られる民主的な仕組みを実装している。
アルゴランドの特徴としては、NFTの作成が容易であること、取引手数料が低いこと、またフォークしないことなどが挙げられる。
ネイティブトークンALGO
アルゴランドが発行するネイティブトークンは、ALGO(アルゴ)と呼ばれる。
コミュニティ分散化のポリシーに基づき、総供給量の約3分の1にあたる32億ALGO(4,300億円相当)分の管理・決定権が、アルゴランド財団からコミュニティへと譲渡され、21年10月から運用開始されている。
DeFiおよびNFT分野への取り組み
アルゴランドのDeFiユースケースには、プライベート投資プラットフォームの「Republic」、ミュージシャン向けのDeFiソリューション「Opulous」、デジタル証券の発行・管理プラットフォーム「Securitize」、銀行口座を持たない約3億人といわれる人々に金融包摂を提供するマイクロアセット「ARCC.One」などがある。
またアルゴランドは、「分割NFT」アプローチにより、NFTスペースの流動性不足の問題解決にも取り組んでいる。
アルゴランドのレイヤー1アーキテクチャや、独自の「ASA(Algorand Standard Assets)」機能など、カスタマイズ可能なオプションや独自機能を備えたインフラにより、分割NFTの作成を可能としている。
ステーブルコインのエコシステム
アルゴランドは「分散型金融と従来型金融の融合を加速させる」ことをモットーとしており、アルゴランドのブロックチェーン上では、USDT、USDC、ユーロ(モネリウム)、カナダドル(QCAD)、ブラジル・レアル(BRZ)、トルコ・リラ(BiLira)など、多くのステーブルコインが発行されている。
日本国内の仮想通貨取引所には、2022年2月現在、未上場だ。