エイダ(ADA)とは
エイダ(ADA)は、カルダノというブロックチェーンのネイティブトークン。カルダノはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用し、スマートコントラクト機能を搭載したブロックチェーンである。
エイダは2017年9月に発行。カルダノでは主に、手数料の支払い、ステーキング、ガバナンスに使用されている。
カルダノの研究・開発を主導するのは、イーサリアムの開発に携わったことでも知られるチャールズ・ホスキンソン氏らが創設したInput Outputである。
価格
- 現在価格(2025年8月12日時点):約 0.78ドル(約 115円)
- 年初来高値(2025年3月):約 1.32ドル(約 195円)
- 年初来騰落率(YTD):約 −7.1%
- 過去最高値(2021年9月):約 3.10ドル(約 480円相当)
価格動向
22年5月:米FOMC通過でビットコインなど金融市場が一斉反発
22年6月:BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズがビットコイン底値予想を更新、ADAは前週比+28.7%上昇
時価総額|関連銘柄
エイダの時価総額は2025年8月12日時点で約283億ドル、「スマートコントラクト」セクターの中では5位に位置する。同セクターで1位のイーサリアムの時価総額は約5,100億ドル。2位はBNB:約1,130億ドル、3位はソラナ(SOL):約944億ドルである。
主な出来事
- 2022年11月:カルダノ商業部門EMURGO、ステーブルコイン「USDA」をローンチへ
- 2023年6月:コインベース提訴 SECゲンスラー委員長「もう仮想通貨は必要ない」
- 2024年5月:「今後XRP、ソラナ、ADAの現物ETFが実現するだろう」米リップル社CEO見解
- 2025年8月:カルダノ(ADA)、106億円相当の資金で大規模アップグレードへ
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エコシステム支援組織
カルダノ財団:スイス拠点の非営利団体。パブリックなデジタルインフラとしてカルダノが普及するように取り組んでいる。また、コミュニティをサポートすることも重要な任務であり、ツール開発の支援もしている。
EMURGO:2015年に日本で創設されたブロックチェーン技術企業。エコシステムの拡大を推進するためにプロダクトやサービスを提供し、商業化の促進をミッションにしている。
Input Output:チャールズ・ホスキンソン氏とジェレミー・ウッド氏が創設。あらゆる場所の全ての人々をサポートするためにブロックチェーンやWeb3のプロダクトを構築する研究開発企業である。
トークンアロケーション


エイダのプロジェクトは、2015年から2017年にアジアで行ったパブリックセールで、合計で約259億ADAを販売。これに加えて、最初にカルダノ財団に約6.5億ADA、EMURGOに約21億ADA、Input Outputに約25億ADAが配分された。つまり、ローンチ時には合計で約311億ADAが発行されている。
エイダのパブリックセールは、本人確認のガイドラインを設けた上で行われ、監査を受けていることが大きな特徴。公式サイトでは、売上などの詳細を公開している。
ステーキングによる報酬としてエイダは利用されているため、ICODROPSによると、トークン配分の割合とリリースのスケジュールは画像の通りである。
Total Value Locked(TVL)
Total Value Locked(TVL)は、DeFi(分散型金融)プラットフォームやプロトコルの価値を評価するための重要な指標の一つ。2025年8月時点、カルダノのTVLは約3億4,800万ドル。プロトコル別のTVLトップ3は以下の通り。
- Liqwid(約9,425万ドル):レンディングプラットフォーム。ユーザーはカルダノ上の資産を貸し出して金利を得たり、資産を借りたりすることができる。
- Minswap(約8,929万ドル):分散型取引所(DEX)。複数のプールを備えており、コミュニティを重視していることが大きな特徴。
- Indigo(約4,445万ドル):デジタル資産や現実資産のためのトークン化プロトコル。あらゆる人々のために、金融の機会を民主化しようとしている。
出資している主なVC
- 資金調達総額:約6,230万ドル
- 大規模な投資ラウンド:2015年10月からのICO
- 投資家:Julian Sarokin、James Sowersなど