カルダノ(ADA)の概要
カルダノ(ADA)は、dAppsを構築したり、スマートコントラクトを実行したりするためのオープンソースかつ分散型のパブリックブロックチェーンを提供するプラットフォームだ。カルダノの創設者であるチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏は、イーサリアムの共同創設者でもあることから、カルダノはイーサリアムのライバルと称されることもある。
仮想通貨ADA(エイダ)
カルダノの仮想通貨ADA(エイダ)は、プラットフォーム上で利用される独自通貨で、柔軟性と拡張性に優れた層状ブロックチェーン・ソフトウェア・スタックが特徴となっており、時価総額ランキングでも常に上位に入る常連だ。ADAは、450億コインの固定供給量があり、327億コインがすでに流通している。
PoSコンセンサスアルゴリズム採用
カルダノはOuroboros(ウロボロス)と名付けられたプルーフ・オブ・ステーク (PoS)コンセンサスアルゴリズムを採用しており、PoSプロトコルの中では初めて学術研究を基盤に構築されている。
トランザクションの検証にほんのわずかな演算能力しか必要とせず、ネットワークのエネルギー効率を高め、環境に優しいものとなっている。
また、保有しているADAでネットワーク参加することにより、報酬を受け取ることができる「ステーキング」システムも実装されている。
スマートコントラクト機能「Alonzo」
カルダノのスマートコントラクト機能はまだ未実装となっているが、「Alonzo」と呼ばれる大型アップデートが控えており、現在テストネットを開始している。
Alonzoアップグレードは2021年9月までに完了する予定で、待望のスマートコントラクト機能を実装し、ブロックチェーン上での分散型金融(DeFi)アプリケーションが可能となる。
レイヤー2スケーリングソリューション「Hydra」
開発チームはHydraと呼ばれるレイヤー2スケーリングソリューションに取り組んでおり、Hydraが導入されれば、理論上、カルダノは100万TPSにまでスケールアップする。これに対しイーサリアム 2.0は、実装後に10万TPSに対応すると推定されている。