
トランプ発言 市場は再び失望売り
トランプ大統領は木曜日夜、仮想通貨関係者が集まるサミットで「米国を議論の余地のないビットコイン超大国および世界の仮想通貨の首都にする」と再び誓約した。現職大統領として初めて仮想通貨カンファレンスで演説した。一方、新たな政策関連発言や大統領令署名に関する新しい発表はなかった。
トランプ大統領は事前に録画されたビデオで、仮想通貨業界を強化するための措置を繰り返し、バイデン前大統領の仮想通貨政策を批判した。「我々は前政権の仮想通貨とビットコインに対する規制戦争を終わらせる。これには無法な『チョークポイント2.0作戦』の停止も含まれる」とトランプ氏は語った。
また、「米国は仮想通貨と次世代の金融技術を支配する」と断言し、ステーブルコインとマーケット構造に「単純で常識的なルール」を作るための法案の作成を議会に求めていることを再確認した。米ドルに裏付けられたステーブルコインが米ドルの支配力拡大に役立つとも付け加えた。
さらに、聴衆に向けて「あなたがたのような先駆者は、我々の銀行システムと決済システムを改善し、アメリカの消費者と企業の双方にとってより大きなプライバシー、安全、セキュリティ、そして富をもたらすことができるでしょう」と語った。
トランプ氏は今月初めにホワイトハウスで開催された仮想通貨サミットでも「チョークポイント2.0作戦」の終了を呼びかけた。この言葉は、2023年にキャッスル・アイランド・ベンチャーズの共同創設者ニック・カーター氏が作った表現で、2013年に米国司法省が実施した『チョークポイント1.0作戦』と対比している。この作戦は、給料日融資業者や銃器販売業者など、詐欺やマネーロンダリングのリスクが高いとされる業界に対する銀行サービスを制限することを目的としていた。
トランプ氏はまだ銀行取引制限に関する大統領令に署名していないが、1月の就任以来、ビットコイン準備金の創設やデジタル資産備蓄の設立など、複数の仮想通貨関連の大統領令に署名している。
一方、仮想通貨市場はトランプ大統領の発言を受け失望売りへと転じ、ビットコインは再び84,000ドル台に反落した。
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