- ゴールド市場からの流入が価格上昇を加速させる
- 米インデックス提供会社デジタルアセット戦略ディレクターは、金(ゴールド)市場の取引の内、10%がBTC市場に流入するだけで、ビットコインの時価総額は3倍以上になると推察している。
- ムーンとは
- 仮想通貨の価格が高騰している様子を例えた金融スラング。急角度で上昇するチャートを月に向かうことに例えた事に由来する。
ゴールド市場からの流入が価格上昇を加速させる
ビットコインの価格が、再び7,000ドル(約77万円)に戻ったことで、投資家マインドも回復しつつあります。
仮想通貨専門家の一人は、ビットコインの価格変動を、価格高騰を指すMOON(月)と現実世界の地球を例に出し、長い目で見てムーン(月)を目指すまでの、成層圏に突入するの段階に差し掛かっているのではないかと推察しています。
成熟してきている仮想通貨市場が、本物の金(ゴールド)からデジタルゴールド(ビットコイン)への投資に投資家を誘い込むことができれば、ビットコインの価格上昇が加速するだろうと、VanEckの子会社MVIS(MV index solutions)のデジタルアセット戦略のディレクター、Gabor Gurbacs氏は述べています。
ビットコインの現在の時価総額は1280億ドル(約14兆円)前後ですが、Gurbacs氏の試算によると、金(ゴールド)の取引の内10%がビットコイン取引へとシフトした場合、ビットコインの時価総額は3倍以上に膨らむとしています。
加えて、ビットコインは金のデジタル版として扱われており、地政学リスクの台頭などで地合い悪化時におけるリスク回避資産と見なされると同氏は考えています。
Gurbacs氏は、ビットコインの価格がムーンに向かう前に、仮想通貨市場は「顧客保護やコンプライアンスなどの機関投資家にとってマイナスになる要素を解消できるようにすべき」だと指摘しました。
世界には、約120箇所の仮想通貨取引所があり、時には、プラットフォームによってビットコインの価格が異なることもままあります。
この問題に対処するため、米インデックス提供会社であるMVインデックス・ソリューションズ(MVIS)は、独自で価格のベンチマークを作りました。
同氏は、以下のように述べています。
私たちはすでに、十分な流動性があると踏んでおり、価格のベンチマークもあると考えている。そして、ビットコインをETF、株、債権などの金融エコシステムに統合する方法があると信じている。
このようにGurbacs氏は、仮想通貨市場は”従来の投資”を反映することで大きく成熟していくと楽観視しています。
今年の6月に、6,000ドル(約66万円)を下回った後、ビットコインの価格回復は推進力を得て、現在は7457ドル(約82万円)まで回復しています。