はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン7年ぶりの月間下落幅 年末目前に迫り専門家10人の価格予想を振り返る|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
ビットコインはトレンドラインを割り、一時下落。下落要因が重なった10月の月間下落幅は7年ぶりの大きさになった。 年末まで1ヶ月を切った今、これまでの専門家予想が当たっているか振り返る。

仮想通貨市況

仮想通貨市場は12月3日、ビットコインが27日以降形成していたトレンドラインを割ったことで一時急落、17時時点では全面安の相場が続いている。

未だ画像内の赤枠内に当たる3930ドルラインは耐えているものの、更なる下落も視野に入る動きが続いている。

世界経済の動きとしては、G20開催期間中に合わせて行われた米中首脳会談では、中国への追加関税の発動猶予が決定し、緊張感高まっていた米中貿易摩擦への警戒感も和らぎ、3日の東京株式市場で日経平均は7日連続の続伸。

これまで下落時の「負」の相関性が高く指摘されていた日経平均も、ビットコイン相場を押し上げる要因には至らず、「正」の相関性を見ることはできなかった。

今後の注目点は?

相場のターゲットとしては、以下のポイントとなる。

  • 3900ドル付近
  • 3860ドル付近
  • 3824ドル付近
  • 3713ドル付近
  • 3560ドル付近
  • 3474ドル付近

また、今回の下落によりビットコイン週足の200日平均線に近づいている点にも注目だ。

このまま推移していく場合、200日平均線とチャートがぶつかるポイントは3000ドル上になるが、これまで数年割っていない同ライン付近まで相場が動いた場合は、「大底」となるか、「大暴落」へ繋がるか、今後の重要ポイントとなりそうだ。

11月は7年ぶりの大幅下落に 相場下落の要因は?

軟調な相場で始まった11月は、複合的な理由が重なりつつも、6000ドル台から3000ドル台まで一月で下落、月間下落率は37.1%と2011年以来の下げ幅になった。

年初から続く三角保合いの相場が崩れたも一因と考えられるが、11月の歴史的な暴落要因の分析は専門家から複数挙げられてきている。

以前記事として掲載したTom Lee氏の見解では以下の3点。

ビットコインキャッシュのハードフォーク

SECがICOプロジェクトに投資家への資金返上を課した規制取り締まり

仮想通貨に止まらない世界市場の低迷

仮想通貨投資ファンド「ギャラクシー・デジタル」のCEOマイク・ノボグラッツ氏も、米SECによるICO取り締まり強化が最も大きな原因であるとし、バブル相場を作り上げた個人投資家への賠償責任懸念などを含め、相場へ懸念感が広がったとの見解をBloomberg語った。

また、下落相場に影響されQ3で巨額損失計上になった同社ファンドも、ICOビジネスによる損失が際立っているとし、目測を誤ったことを明かしている。

その他の相場の重しは?

また、相場の懸念材料になっているのが、米司法省(U.S. Justice Department)が、昨年末のBTC高騰を作為的にテザー社が釣り上げたか否かという点で、テザー価格操作に関連する捜査に乗り出している動きが挙げられる。

今回の捜査は、CFTCと連携して行い、spoofingと呼ばれる偽注文など見せ板での価格操作や、USDT発行の仕組みなども、厳しく追求していく意向を示しており、長い捜査になることが予想されるが、今後の相場において厳しい材料であることは間違いない。

bitfinex乖離とUSDT下落は一時的に快方へ

一方で、10月のビットコイン下落要因にもなったUSDT価格の急落とBitfinexの価格乖離自体は、下に掲載するUSDTの価格乖離の緩和と共に状況が快方に向かっている。

この動きの背景には、テザー社が米ドルでの払い戻し受付再開を発表した事や、bitfinexがUSDT建法定通貨ペアを発表した事が挙げられ、相場の一時的な懸念材料緩和にも繋がっている。

年初から相場を苦しめたテザー関連の動きは、上値の重い相場の方向性を左右しかねない重要情報として注目すべき動きだろう。

専門家意見

また、下落した仮想通貨市場を、これまで専門家はどのように予想してきたのか?内容をまとめた。

10:Mike Novogratz

Mike Novogratz氏は、2018年内に40000ドル(約454万円)という予想を出していたが、10月には年末までに9000ドル(約100万円)に方向修正した。

予想時期:2018年10月|予想内容:年内に9000ドル(約100万円)

9:Pantera Capital

Pantera Capitalは、今年7月に5周年を迎えた時点で、10,000%ものリターンを誇っており、2013年にビッドコイン価格5000ドルを予想していた。

2018年7月時点での価格予想は、2018年末までに21,000ドル(約237万円)、2019年末までに67.5万ドル(約7645万円)となっている。

予想時期:2018年7月|予想内容:2018年末までに21,000ドル(約237万円)

8:Tom Lee

FundstratのTom Lee氏は、5月にビットコイン価格が今年中に25000ドル(約283万円)に到達することを挙げていたが、220万円に下方修正した。

さらに今月、重要指標としていたビットコインマイニングコストを考慮し、15000ドル(約170万円)にまで切り下げた。

予想時期:2018年11月|予想内容:2018年末までに15000ドル(約170万円)

6・7:Arthur Hayes & Antony Pompilano

BitMEX CEOのArthur Hayes氏とベンチャーキャピタルMorgan Creek Digital Assetsの創設者Anthony Pompliano氏は、年内に50000ドル(約566万円)の予想を立てている。

Pompliano氏は、7月にETF認可が決定し、新規ユーザーや機関投資家の資金が一気に流入してくるため、高値更新すると予想していた。

2019年2月まで延期になっている現状では、50000ドルは厳しい状況といえる。

しかし、Amun社によって提供される、ビットコインに加え、4種のアルトコインを含んだ、「Amun Crypto Basket Index (HODL5)」が提供されており、市場は良い方向に進んでいることが伺える。

スイスで来週にも世界初の仮想通貨ETP取引開始へ|大型ファンダでトレンド転換の兆し
今回、認可を受けた、Amun社によって提供される、ビットコインに加え、4種のアルトコインを含んだ、「Amun Crypto Basket Index (HODL5)」は、世界初、株式市場に上場する仮想通貨ETPとなる。なお、上場先の取引所については、スイスの主要取引所、「SIX Exchange」とされる。

予想時期:2018年7月|予想内容:ETF承認前提で、年内に50000ドル(約566万円)

5:Ari Paul

BlockTower Capitalの創業者Ari Paul氏は、年内に6000ドル(約68万円)から60000ドル(約680万円)の間で取引されると主張していた。

しかし、今年半ばには、60000ドルには到達しそうにないと述べていた。

予想時期:2018年1月|予想内容:年内に6000ドル(約68万円)から60000ドル(約680万円)

4:John Pfeffer

ロンドンに拠点を置く投資家John Pfeffer氏は、ビットコインが金融機関にとって金のような価値の保管の役割を持ち、金投資の市場からシェアを取れると考えている。

最終的にビットコイン価格は、数十万ドル以上の価値となることを見込んでいるが、現状では2019年1月までに75000ドル(約850万円)になると予想している。

予想時期:2018年1月|予想内容:年内に75000ドル(約850万円)

3:Tim Draper

テスラ、Skypeやビットコインの初期投資家であるTim Draper氏は、2022年から2023年の間に「ビットコイン価格が2022年までに250,000ドル(約2800万円)に高騰する」と、弱気相場でも依然強気な姿勢を示した。

予想時期:2018年11月|予想内容:2022年〜2023年に250,000ドル(約2800万円)

2:John McAfee

仮想通貨界隈で有名なMcAfee氏は、仮にビットコインが2020年半ばまでに50万ドルに達し、賭け金を最低でも100万ドル上回り、そして300万ドルになると予想している。

予想時期:2018年4月|予想内容:2020年半ばまでに50万ドル(約5660万円)

1:Changpeng Zhao(CZ)

数ヶ月前にビットコイン価格が6〜7000ドル付近まで上昇した時、CZ氏は仮想通貨市場全体が今後数年間でさらに1000倍に上昇する可能性があると述べた。

予想時期:2018年9月|予想内容:長期的に見て、仮想通貨業界は2京1656兆円規模の市場となる。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれている20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて開催された、米中首脳会談で懸念されていた「追加関税」の発動猶予が決定、世界の金融マーケットに一定の安堵感が広がった。

日経平均株価は、前週末比223円70銭(1.0%)高となったほか、仮想通貨関連株も軟調なビットコイン価格に必要以上に引きずられることなく、SBIやマネックスグループなどが反発を見せている。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者6,000名を突破しました。

▶️本日の速報をチェック

CoinPost動画

CoinPostで厳選した、仮想通貨のニュース動画はこちら。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/18 月曜日
17:00
Tezos ecosystem at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
テゾス(Tezos)は、ハードフォークなしでアップグレードできる独自の仕組みを持つブロックチェーンプラットフォームです。2014年にArthur Breitman氏とKathl…
15:50
NewLo、リワードプログラム上のポイントを暗号資産に交換できる新機能をリリース
Web3マーケティング企業のNewLoは8月18日、「NewLo Quest」でポイントを暗号資産ETHに交換できる機能を開始。企業向けサービスも展開し、既存ポイントプログラムのブロックチェーン拡張を支援。
14:27
スイス大手スーパー「SPAR」、全国100店舗で仮想通貨決済開始 
スイスの大手スーパーマーケットチェーン「SPAR」が全国100店舗で仮想通貨決済を開始した。Binance PayとDFX.swissとの提携により、100種類以上の仮想通貨とステーブルコインでの支払いが可能になる。
13:30
加藤財務大臣・金融担当大臣の「基調講演」が決定|WebX2025
加藤財務大臣・金融担当大臣が登壇決定 国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」の運営会社、株式会社CoinPost(本社:東京千代田区、代表取締役CEO:各務貴仁)が企…
12:28
イーサリアム RWAトークン化のリスクとは?有識者が指摘する課題と対策
ニューヨーク大学教授が、仮想通貨イーサリアムにおける資産トークン化が普及する上での課題を指摘した。大規模採用前に解決すべき問題を提示している。
12:11
メタプラネット、137億円でビットコインを追加購入 
メタプラネットは137億円で仮想通貨ビットコイン 775BTCを追加購入し、累計18,888BTCを保有。通算取得額は2,840億円超に到達し、戦略的なBTC投資を継続している。
11:59
ビットコインETF好調も個人投資家は利益確定売り先行、ジャクソンホール会議控える中
仮想通貨市場ではビットコインETFやイーサリアムETFに過去最高水準の資金流入が続く中、BTC価格は調整中。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利下げ示唆に期待が高まる一方、機関投資家の買いと個人の利益確定売りが交錯している。
09:56
タイ政府、外国人観光客に仮想通貨決済システム「TouristDigiPay」を提供開始
タイ政府が外国人観光客向けに仮想通貨をバーツに交換して決済できる新システムを導入する。マネロン対策などで安全性を確保しつつ、観光業活性化を目指す。
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧