はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

中国仮想通貨マイニングマシン販売業者に大きな痛手 ASICの売れ行き不調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ASICマシンの売れ行き不調
多くのマイニング業者が集まっていることで知られる深セン市華強北地区は、ひと昔中国全土から仮想通貨マイナーがASICを購入しようと殺到していたが、現在やその様子は見られない。相場急落によるマイナーの利益減少の影響を受け、ASICの売れ行きはかなり不調となっている格好だ。

中国のASIC:売れ行き不調、その実態とは

中国のブロックチェーンメディアOdaily の報道によると、最近の仮想通貨価格の暴落を受け、中国のASIC販売業者は大きな痛手を負っている

多くのマイニング業者が集まっていることで知られる深セン市華強北地区は、以前中国全土からマイナーがマイニングマシンを購入しようと殺到していた。

しかし、現在は閑古鳥が鳴いている格好だ。

現地セールスマンも商品を出荷できず、困り果てている様子。その影響でマイニングマシンの販売価格にも大きな変化が現れている。

例えば、以前「Shenma WhatsMiner M3」は、9万8,000円ほどで販売されていたが、現在は2万円以下で購入可能となっている。

出典:asicminervalue.com

深センのIT中心地であるSEGプラザに勤めるセールスマンのDehui Kang氏は、「まだ仕事はあるものの、マイニングマシンを販売して得られる利益は、携帯電話を販売して得られる利益とほぼ同等だ。」と話し、マイニングマシン販売の利益が減少していることを明らかにした。

また先日コインポストでも報道したように、最大手マイニング企業ビットメイン社も弱気相場を受け、イスラエル部門の閉鎖を余儀なくされている。

販売不調の背景とは

この売れ行き不調の背景には、マイナーの利益が減少していることが挙げられるが、主に3つの要因がマイナーに大きな打撃を与えている。

  • 仮想通貨価格の大幅下落
  • 旧型マイニングマシンの「シャットダウン・プライス」
  • 電気代の値上がり

仮想通貨価格の大幅下落

先月には、2017年10月以来となる1BTCが50万円を下回った安値が記録されるなど、全体仮想通貨の時価総額は下落する一方となっている。

出典:coinmarketcap

先月、世界三大ビットコインマイニングプールF2poolの創設者Shixing Mao氏は「9月中旬から、不調な相場が要因か、特に中小規模において、50万〜80万ものビットコイン・マイニングマシンが稼働を停止されている」と指摘した。

CoinPost関連記事

ビットコイン下落相場が2014年と類似 下落を受けマイニング機器停止事例も|仮想通貨市況
ビットコイン価格は26日、年初来安値更新後に急反発を見せるも、依然厳しい状況が続いている。損益分岐点が危ぶまれる仮想通貨マイニング事業に関して、ビットコインのトップ3マイニングプールのうちの1社が現状を語った。

旧型マイニングマシン

現在Antminer S7やthe Antminer T9、the Avalon A741など旧型のマイニングマシンは、いわゆる「シャットダウン・プライス」と呼ばれ、今やその能力では、消費電力などのマイニングコストをカバーできない領域に及んでいるという。

そうした理由から、大規模なマイニング工場は稼働を続けているものの、中小規模のマイニング工場は非常に厳しい状況に置かれている。

電気代の値上がり

その他、マイナーを苦しめる要因として、冬シーズンにおける電気代の値上がりが挙げられる。

米国に拠点を置くベンチャーキャピタルDanhua Capital社の取締役Dovey Wan氏は、下記のように述べている。

その他の要因として、電気代が考えられる。

今中国では乾燥する季節で、水力発電による電気を利用したマイニング電力のコストは、今年のピークに達している

また、大規模なマイニングプールの経営者たちからは、赤字経営が3ヶ月続いているとの話を聞くが、これは2014年以降かなり稀な出来事だ。

このように仮想通貨の相場が右肩下がりのトレンドにある中、エネルギーコストが値上がりしていることが、さらに経営を圧迫しているだろう。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者7,000名突破。

CoinPostの関連記事

カナダの大手マイニング企業Squire Mining社、渦中の中CoinGeekを約51億円で買収
カナダ証券取引所に上場するマイニング企業のSquire MiningはCoinGeekの買収に応じた。買収には6030万カナダドル(約51.5億円)の資金が投じられ、同社が保有するマイニング機器や人員もSquire社に引き継がれる予定だ。
最大手マイニング企業ビットメイン社がイスラエル部門を閉鎖|仮想通貨の弱気相場受け事業見直しへ
最大手のマイニング企業であるビットメイン社が、仮想通貨の大体的な下落を受け、イスラエルに置く傘下の開発センターを閉鎖することを発表した。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/02 水曜日
16:57
三菱UFJ信託銀行、電子決済手段としては国内初のステーブルコイン発行へ=報道
三菱UFJ信託銀行が近日中に「電子決済手段」としてのステーブルコイン事業を開始する。カーボンクレジット取引から始め、貿易決済への拡大も視野に。
14:30
ソニー・シンガポール、オンラインストアでステーブルコインUSDC決済に対応
ソニー・シンガポールが仮想通貨取引所と提携し、オンラインストアでステーブルコインUSDCによる決済サービスを開始。シンガポール初の仮想通貨決済対応家電ブランドとなり、ソニーグループの分散型技術戦略と連動した取り組みとなった。
13:25
エリック・トランプ氏「仮想通貨事業参入のきっかけは不当な銀行口座閉鎖」
トランプ大統領の次男エリック氏は、大手銀行による突然の口座閉鎖が仮想通貨事業参入のきっかけとなったと明かした。同氏は、ブロックチェーン技術により今後10年で金融や銀行の在り方は大きく変わると予想している。
12:56
メタプラネット、ビットコイン追加購入で累計4,206BTCに
メタプラネットが4月2日に仮想通貨ビットコインを160BTC、約20億円分追加購入し、累計4,206BTCに保有量を伸ばした。2025年末1万BTC・2026年末2万1,000BTCを目指し、独自財務戦略を進める。
12:05
ビットバンク、村上信五さん起用の新CM放映開始へ
国内暗号資産取引所の大手ビットバンク株式会社は4月2日、バラエティ番組の司会などで活躍する村上信五さんを起用した新CM「Everybody bitbank」シリーズの放映を4月3日から開始すると発表した
11:44
米グレースケール、バスケット型仮想通貨ETF申請 XRP・ソラナ・ADA含む5銘柄で
米グレースケールがビットコイン他複数の仮想通貨に投資する「デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換をSECに申請した。承認されれば一般投資家にも開放される見込みだ。
11:00
「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下
米下院金融委員長が決済用ステーブルコインの利子提供は認められない計画だと強調。コインベースなど仮想通貨業界からの要望を却下した。法案にも禁止条項が盛り込まれている。
10:30
国内上場のenish、1億円相当のビットコイン購入へ Web3事業強化で
株式会社エニッシュが1億円相当のビットコインを4月1日から4日にかけて取得すると発表。ブロックチェーンゲーム開発を手がけながら、Web3領域での事業展開強化と財務戦略の一環としてビットコインを活用へ。
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧