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自民党デジタル社会推進本部、AIとブロックチェーン活用の次世代金融構想を提言

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 3メガバンクのステーブルコイン発行・日銀当座のトークン化など具体策を列挙
  • アジアとの決済連携強化も視野、金融を「成長投資分野」に位置づけ

トークン化預金・ステーブルコイン拡大で「オンチェーン金融主権」確立へ

自由民主党政務調査会デジタル社会推進本部の「次世代AI・オンチェーン金融構想プロジェクトチーム(PT)」は19日、AIとブロックチェーンを組み合わせた次世代金融インフラの整備に向けた提言を取りまとめた。

決済・融資・資産運用の自動化・連結化・24時間365日化を目標に掲げ、金融を「18番目の成長投資分野」として官民一体で推進する方針を打ち出している。

関連記事:デジタル庁、政府生成AI「源内」をオープンソースで一般公開 全府省庁約18万人の利用へ

デジタル庁が生成AI環境「源内」の一部を商用利用可能なライセンスで公開した。地方自治体の重複開発防止や民間の提案取り入れを目的とし、全省庁18万人への展開を見据える。

提言では、AIエージェントが経済活動を自律的に担う「エージェンティック・コマース」の到来を見据え、その基盤となるオンチェーン金融インフラの整備が急務だと強調する。

具体的には、トークン化預金(TD)とステーブルコイン(SC)を中心に、トークン化預金については日本銀行当座預金のトークン化対応(ホールセールCBDCを含む)を年内に論点整理・公表するよう求めた。

ステーブルコインについては給与支払いや納税など諸法令上の位置付けを省庁横断で整理するとともに、3メガバンク共同によるステーブルコイン発行を来年3月までの実運用開始を念頭に検討を進めるとしている。

産業競争力の強化に向けては、売掛債権や不動産などの現実資産(RWA)のオンチェーントークン化を通じた資産運用立国の推進も盛り込まれた。

また、アジア諸国との連携強化を目的に「AI・オンチェーン金融アジア政策対話枠組み(仮称)」の創設を提唱。円建てステーブルコインのクロスボーダー決済拡大を念頭に、各国間の規制・監督のイコールフッティング確立を目指す「グローバルSCコリドー構想(仮称)」も提案している。

日本では米ドル建てのUSDT・USDCを中心に、ステーブルコインの発行残高が足元で45兆円規模に拡大するなど、世界のオンチェーン金融を巡る動きは加速している。

提言はこうした状況を踏まえ、対応が遅れれば外国の決済システムへの依存による経済安保上のリスクや通貨代替リスクが生じると警告。

金融庁を中心に5年間のロードマップを策定し、金融業界への支援を含む官民連携での大胆な投資促進を求めている。量子コンピュータによるブロックチェーン暗号技術の危殆化リスクへの対応も課題として明記されており、デジタル庁に常時モニタリングと代替手段の検討を促している。

関連記事:【2026年最新】ステーブルコインとは?仕組み・種類・リスク・将来性を徹底解説

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