はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX

4000万円相当のハッキング事件、韓国出来高2位の仮想通貨取引所が勝訴

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bithumb勝訴|ハッキング被害の賠償請求
韓国最大手の仮想通貨取引所「Bithumb」において、投資家のAhn Park氏が入金していた約4000万円がハッキングにより盗み取られ、同氏が盗まれた資金の返還を求めた裁判を起こしていた件で、韓国裁判所は同取引所に対し勝訴の判決を下した。

Bithumb勝訴|ハッキング被害の賠償請求

韓国最大手の仮想通貨取引所「Bithumb」において、投資家のAhn Park氏が入金していた約4000万円がハッキングにより盗み取られ、同氏が盗まれた資金の返還を求めた裁判を起こしていた件で、韓国裁判所は同取引所に対し勝訴の判決を下した

同取引所は原告側の主張に対し、Bithumbは以下のように反論している。

電子送金に関して定めた文書(Electronic Financial Transactions Act)によると、Bithumbに補償責任はない。なぜなら我々の業務は、金融業でも電子関連金融業でもないからだ。

Bithumb利用者の個人情報流出以来、我々はセキュリティ・ポリシーの強化に注力しており、我々は監視に従事することが務めだと認識している。

出典:Electronic Financial Transactions Act

裁判所は、この被告の言い分を全面的に認めた格好だ

裁判所の公表した文書によれば、2017年11月30日にPark氏が、Bithumbへ4億ウォン(約4000万円)を入金後、数時間以内に何者かが彼のアカウントに侵入し、現金をイーサリアム(ETH)に換金したということだ。

原告側は、同日、Bithumbが4回にわたり、何者かによる彼のウォレットからETHへの換金を許可したと主張している。その事件後、彼のウォレット内に残されていた資金は、日本円で約11円ほどの価値の仮想通貨のみだったという。

このような仮想通貨流出を受け、Park氏はハッキングされた資金の返還を求めて、Bithumbの親会社であるBitsy Korea.comを相手に取り、裁判を起こしていた。

Bithumbの取引量水増し疑惑

今回は裁判で勝訴した韓国の取引所Bithumbだが、賠償請求以外でも最近気になるニュースが報じられていた。

仮想通貨取引所レーティングサイトのCrypto Exchange Ranks(CER)の、仮想通貨データサイトに挙げている同取引所の取引量データを、ウォッシュトレードなどの違法行為によって約94%水増ししているとの調査結果をForbesが報じている。

CERのマーケティング責任者であるGleb Myrko氏は以下の様に語った。

我々がBithumbのチャートを多面的な角度から捜査した結果、取引量の人為的な操作、具体的にはウォッシュトレードの形跡がみられた。

そして価格と取引量の相関を調べた結果、Bithumbの出来高の増加は価格の変動と関連性がなかったと結論づけている。

このような疑いに対して、Bithumb側は以下の通りに言及した。

Bithumbは取引量の増加と何も関与していない。Bithumbはマイニングされた通貨を販売していない。

我々は世界中の企業が行なっているのと同様、様々なプロモーションを通して顧客ベースの拡大を試みている。一般的な事業と何ら変わりはない。

このようにBithumb側はこのような疑惑を全面的に否定しているが、今後CREはこのデータを全て公開する予定だと述べており、引き続き韓国内での大手取引所Bithumbの今後の動向に注目が集まる。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

CoinPostの関連記事

韓国最大手仮想通貨取引所「取引高94%水増しの実態」をForbesが報道|専門家はビットコイン下落要因と指摘
韓国の大手仮想通貨取引所Bithumbが2018年の8月下旬頃から取引量を「ウォッシュ・トレード」という手法を用いて最大94%まで水増ししていたと取引所レーティングサイトのCREが調査し、結論づけた。Forbesが報じたことで明らかになった。 また一部の専門家は、6月のBithumbハッキング事件が自作自演でないかとの疑いやビットコイン価格への影響があった可能性も指摘している。
韓国最大の仮想通貨取引所Upbit、25兆円相当の取引注文偽装の疑いで起訴|取引所側は関与否定声明を発表
韓国地元メディアの報道によれば21日、韓国金融委員会(FSC)は検察院の協力の下、韓国最大の仮想通貨取引所Upbitの元CEOを含む3名の元従業員を、25兆円相当の取引注文偽装の疑いで起訴した。Upbit側は事実関係を否定している。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/15 水曜日
11:40
バイナンス、韓国への再進出なるか 当局がGopax買収で二年半ぶりに審査再開=報道
韓国当局が仮想通貨取引所バイナンスのGopax買収審査を約二年半ぶりに再開したと伝えられる。米国での訴訟取り下げが背景で、今年中の役員変更承認の可能性もある。
11:25
テザー、セルシウス破産管財団に約450億円和解金支払う
ブロックチェーン・リカバリー・インベストメント・コンソーシアム(BRIC)は、テザーがセルシウスネットワークの破産管財団に約450億円を支払ったと発表した。2024年8月に提起した訴訟が和解に至った。
10:40
ウィズダムツリー、ステラ(XLM)ETPを欧州市場で上場
米ウィズダムツリーがステラブロックチェーンのネイティブトークンであるXLMに投資できるETPを欧州で立ち上げた。現物裏付け型で管理報酬は0.50%と欧州最低水準となる。
10:25
米カリフォルニア州、休眠仮想通貨の強制清算を阻止する法案成立
米カリフォルニア州で休眠仮想通貨の自動清算を禁止する法案が成立。現物のまま州政府に移転され所有者は価格上昇時に恩恵を受けられるようになる。
10:20
イーロン、ビットコインのエネルギー基盤構造を評価
イーロン・マスク氏は、仮想通貨ビットコインは法定通貨で見られる増刷による価値低下に耐性があるとの見方をXに投稿。最近はマスク氏がビットコインに言及するのは珍しい。
08:00
S&Pグローバル、チェーンリンク経由でステーブルコイン評価を提供開始
S&Pグローバルがチェーンリンクと提携し、ステーブルコイン安定性評価をブロックチェーン上で提供すると発表した。格付け機関の評価がスマートコントラクトで直接利用可能になるのは業界初となる。
07:10
メタプラネットの企業価値、初めて保有ビットコインの価値を下回る
仮想通貨ビットコインの財務戦略企業メタプラネットは、mNAVが一時的に初めて1を下回った。これは、市場がメタプラネットを保有するビットコインの価値よりも低く評価していることを意味する。
07:00
ブータンが国民IDシステムをイーサリアムに導入、世界初の事例に
ブータンが国民デジタルIDプラットフォームをイーサリアムに統合し、人口規模のID管理システムを公開ブロックチェーンに接続した初の国となった。2026年第1四半期までに完全移行を予定している。
06:35
シティグループ、2026年に仮想通貨カストディサービス開始へ
米金融大手シティグループが2026年に仮想通貨カストディサービスを開始する計画。過去2~3年間開発を進め今後数四半期以内に市場投入する見込みだ。
06:15
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制を導入へ=報道
金融庁が仮想通貨のインサイダー取引を禁じる規制を導入と日経が報道。未公開情報をもとにした売買を禁止し違反者に課徴金を課す金商法改正案を2026年国会に提出。
06:05
米下院議員、401k退職金制度への仮想通貨投資解禁法案を提出
米下院議員が401k退職金制度での仮想通貨投資を可能にする法案を提出と報じられた。トランプ大統領の大統領令を法制化し恒久的な措置を目的とする。
05:50
バイナンス、大規模ロスカットのユーザーに455億円相当救済金を配布
バイナンスが総額4億ドルの業界支援プログラム「Together Initiative」を開始。トランプ関税発表後の市場急落で清算被害を受けたユーザーに3億ドルを配布する。
05:35
米政府、2.1兆円相当ビットコインを押収申請
米司法省が過去最大となる127,271BTC(約2.1兆円相当)の民事没収訴訟を申し立て。米政府のビットコイン準備金は現在の価格で5.4兆円を超えた。
10/14 火曜日
18:47
Hyperliquidの大口投資家、トランプ一族との関与を否定 再びビットコインを大規模ショート
トランプ関税発表直前にビットコイン7億ドルをショートし約2億ドルの利益を得た大口投資家が、再び3億4千万ドル規模のBTCショートポジションを構築。インサイダー取引疑惑が浮上するも本人は否定。市場では1.3兆円規模の強制清算が発生し史上最大級の暴落に。
18:24
JPモルガンがビットコイン取引サービス参入へ カストディは外部委託で対応
JPモルガンのデジタル資産部門責任者が、顧客向けビットコイン取引サービスの提供を正式に確認した。カストディ業務は外部委託を検討し、コインベースとの提携も強化。大手金融機関の暗号資産市場参入が本格化する中、JPモルガンの戦略的アプローチとは。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧