はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

GMOに続きDMMも 金沢の仮想通貨マイニング事業から撤退へ|東洋経済が報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DMMが金沢大規模マイニングファームで運用を始めたマイニング事業から撤退
DMM Bitcoinなど仮想通貨取引所展開も行うDMM.comが、2018年2月から金沢で大規模マイニングファームの運用を始めたマイニング事業から撤退する事になるようだ。東洋経済が取材内容を報じた事で明らかになった。

DMMが金沢大規模マイニングファームで運用を始めたマイニング事業から撤退

DMM Bitcoinなど仮想通貨取引所展開も行うDMM.comが、2018年2月から金沢で大規模マイニングファームの運用を始めたマイニング事業から撤退する事になるようだ。東洋経済が取材内容を報じた事で明らかになった。

先日報道された開設予定を延期していた仮想通貨取引所「cointap」のリリース中止に続き、2つ目の仮想通貨関連サービス撤退となる。

マイニング事業関連の動きとしては、先日GMOがマイニング事業に関連する事業用資産の簿価の全額を回収することは困難であると判断し、特別損失を計上。マイニングマシンの開発・製造・販売事業の開発・製造・販売を中止、また自社マイニング事業に関しても統括法人として継続するも収益構造を再構築すると発表したばかりだった。

マイニング事情からみる撤退の動き

DMM.comは、2017年9月に仮想通貨事業部を発足、今年2月に石川県金沢市に開設していた。

通常の仮想通貨マイニングファームの運営では、収益性やコスト面から電気代が安く、マイニングマシンの熱を冷やす効率性を重要視した海外の立地で検討される事が多いが、DMM.comは電力コストが高い日本の金沢市にそのファームを構えていた。

当初の狙いとして、仮想通貨のマイニングファームというマシンが大量に動く非日常的な部分を体験してもらえる見学できるショールーム的なマイニングファームを目指していたという。

実際に収益性に関しても、同様に東洋経済の取材にてDMM仮想通貨事業部長のの川本栄介氏は以下のように語っていた。(2018/03/02)

「現在の仮想通貨の価格相場であれば、日本の電気代でも十分利益が出る」

東洋経済

しかし、DMMが金沢で事業を開始した2018年2月から仮想通貨市場全体で右肩下がりの相場を継続、一方で収益性に直結するハッシュレートは右肩上がりに上昇していた。要するに収益源となる採掘コインの価格が低下(リターン低下)する一方で、マイニングをする難易度(競争率)が上昇していたことになる。

この煽りはDMMやGMOだけが受けたわけでなく、更に相場が急落した11月以降全世界のマイニング業者に波及、撤退事例や一時マシン停止事例の報告が相次いだ。

マイニング業者参入や最新マシン開発が進む事で上昇していたハッシュレートとデフィカルティ(競争率)だが、直近の11月以降右肩下がりの動きに転換しており、国内外におけるマイニング業者の収益悪化が起きていた状況を示している。

大部分のファームで一時的にROI(投資に対するリターン)が見合わなくなったマイニング事業だが、DMMは投資コストの部分で重要な電力代が比較的高い日本でファームの運営を行なっていた事から、よりその影響を大きく受けた事が予想される。

今後デフィカルティの低下や通貨価格の回復などで、再度収益性が出てくる事は予想されるものの、コスト面で厳しい状況は今後も激化するマイニング業界において厳しいと考えた上で、日本のファーム撤退に至ったのではないだろうか。

2018年後半の世界のマイニング業界の状況を、以下に簡単にまとめた。

  • 9月…不調な相場(おそらく9月7日の急落)が要因で多数のマイナーがマイニングマシンを停止。(主に小規模マイナー)
  • 10月…価格が収益分岐で重要視されたラインの6000ドル付近に近づき、マイニング機器の投げ売りが報道が多発。
  • 11月…ビットコインが1ヶ月で-40%下落。企業ベースのマイニング企業にも撤退、事業縮小事例も。
  • この動きからわかるように、DMM.com、GMOインターネットだけでなく、世界的なマイニング事業の悪化が背景にあり、その波にのまれた形となる。

    DMMはDMM Bitcoinに本腰か

    仮想通貨関連事業を2つ停止した事が明らかになったDMM.comだが、すでに正規の仮想通貨交換業者として登録されている仮想通貨取引所「DMM Bitcoin」の動きは、より活発に行なっている。

    マイニング事業金沢ファームは撤退する運びとなったものの、既に事業者登録を認可されている「DMM Bitcoin」などに絞る形で、日本の仮想通貨業界の中心企業の一つとして事業を継続する。

    ▶️本日の速報をチェック

    CoinPostの関連記事

    GMOが仮想通貨マイニング事業の収益悪化に伴い「355億円の特別損失」を計上|採掘事業がなぜ厳しい状況にあるかを解説
    GMO インターネット株式会社は25日、「仮想通貨マイニング事業の再構築に伴う特別損失の計上に関するお知らせ」と題した報告書を公開。マイニング事業に関して特別損失を計上することが明らかになったほか、マイニングマシンの開発・製造・販売事業は中止する旨が報告された。
    ビットコイン下落相場にも関わらず、金融庁の「仮想通貨交換業者」新規登録待ち企業が190社超えと増加傾向|Bitcoin.comが報道
    海外メディア報じた「仮想通貨交換業者」新規申請待ち企業が190社超えは、金融庁が9月初旬に言及した160からさらに増加しており、厳しい市況にある中で将来性を見込んで参入を目論む企業数増は注目に値する。
    CoinPostのLINE@

    スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

    CoinPost App DL
    厳選・注目記事
    注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
    12/14 日曜日
    14:00
    今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
    前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
    11:30
    来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
    BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
    11:00
    週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
    今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
    12/13 土曜日
    14:05
    米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
    ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
    13:35
    仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
    DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
    11:55
    ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
    ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
    11:20
    ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
    主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
    10:25
    Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
    分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
    09:20
    テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
    ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
    08:30
    テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
    仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
    07:40
    ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
    ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
    07:05
    バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
    バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
    06:35
    ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
    ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
    06:10
    米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
    米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
    05:45
    リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
    米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
    通貨データ
    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧