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仮想通貨取引所バイナンスのデータAIシステム、「SIMスワップ」手法利用したビットコイン不正出金を阻止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Binance、SIMスワップの犯人の出金を阻止
世界最大級の仮想通貨取引所BinanceのCEOを務めるCZ氏は、1人のユーザーがいわゆる携帯電話の「SIMスワップ」被害に遭わされ、口座情報や2FAが抜き取られたが、取引所のデータAIシステムが犯人による46BTCの出金プロセスを引き止めたことを明らかにした。

Binance、SIMスワップの犯人の出金を阻止

世界最大級の仮想通貨取引所BinanceのCEOを務めるCZ氏は、1人のユーザーがいわゆる携帯電話の「SIMスワップ」被害に遭わされ、口座情報が抜き取られたが、Binance上のデータAIシステムがSIMスワップの犯人の出金プロセスを阻止したことを明らかにした。

このユーザーが失うところだった資金は、46 BTC、日本円で約1730万円分だったという。

事件の経緯は、ユーザーがBinanceのカスタマーサービスへ、SIMを複製され、Eメールの口座と二段階認証を盗まれて、Binanceにあったすべての資金がBTCに変えられたことを報告した結果、Binanceのデータシステムも不審の出金リクエストを探知し、出金される前にそれを阻止した。

この件で、Binanceサービス側は、「不定期でパスワードを変更することを推奨する」とユーザーのセキュリティ対策を勧めている。

SIMスワップとは、主に携帯電話からユーザーの情報を盗み、取引所やウォレットへ登録し、資金を盗み出すという最近増えつつあるハッキングの手法であり、本日米仮想通貨調査企業CipherTraceが公表した「仮想通貨AMLレポート 2018 」の中でも、SIMスワップを、仮想通貨業界をめぐる脅威のトップ10にランクインしており、実に無視できない問題となっている格好だ。

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