はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガン・アナリスト「仮想通貨市場の将来性」について懐疑的な見方から態度を軟化|機関投資家の関心度回復のカギを語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

JPモルガンのアナリストが見る機関投資家関心度の回復
米大手投資銀行「JPモルガン」のアナリストが、米経済番組CNBCにて、ビットコインなど仮想通貨相場の低迷期に言及。米ウォール街の関心度に関して独自の見解を述べた。

JPモルガンのアナリストが見る機関投資家関心度の回復

米CNBCの金融番組Futures Nowに米大手投資銀行JPモルガンのアナリストNikolaos Panigirtzoglou氏が出演、仮想通貨に関する発言を行なった。

Panigirtzoglou氏は番組内で、昨年年末の相場の暴落を受け、ウォール街の金融機関の仮想通貨に対する関心度は、一般投資家同様に減少しているものの、この低迷相場の状態は一時的なもので、仮想通貨業界や市場の安定性により、再び関心度が回復する可能性は十分にあるとの見解を示した。

昨年の12月15日の同氏が公開したリサーチのレポートでは、一貫して懐疑的な見方を通していたものの、発言内容に一定の緩和がみられたことになる。

仮想通貨市場は新たな新興市場であったため、バブルの周期を経てきたが、現在、価格の安定性を見せている仮想通貨市場は、将来より多くの機関投資家の参入に向けた土台になると見ている。

ビットコインはこのチャートのように、バブル期を繰り返してきたが、現在は過去最長の下落相場に突入し、相場が停滞している。

また同氏が企業の市場に戻ってくる要因として期待感をあらわにしている背景に、仮想通貨やブロックチェーンの実利用と普及増加があるという。

一方で、懸念点については、以下のように述べている。

現在仮想通貨・ブロックチェーン業界が直面している最大な障壁は、規制面だ。規制当局の動きが迅速でないため、実現するまで、一定の時間を要するだろう。

仮想通貨界隈からの見方も類似

「ビットコインETF」の申請を行なっている仮想通貨ファンドBitwise社のグローバル研究責任者、Matt Hogan氏も同様の見解を表明した一人だ。

Hogan氏は、米有力誌ブルームバーグとのインタビューに応じ、ビットコインが「完全なバブル」であり、「現在2,000以上の仮想通貨銘柄の95%は消滅していくだろう」と語ったものの、残る5%の仮想通貨は、長期的に大きな可能性があると見て期待感を示した。

Hogan氏は現在の弱気相場を受け、総悲観を示しているわけではなく、仮想通貨のバブルを過去に起きたドットコム・バブルと同様に淘汰の過程にありつつも、アマゾンやグーグルのような強靭な企業を例に取り上げて、仮想通貨の回復も同じように時間をかけて回復する可能性が極めて高いことを示している。

また、機関投資家の関心度の回復・業界参入に関して、米仮想通貨関連投資企業Galaxy Digital社の創設者であるMichael Novogratz氏も類似した見解を示しており、「弱気相場はまだしばらく継続するだろうが、将来的に機関投資家の参入が見込める為、長期的には楽観視している」とSNSにて言及した。

機関投資家からの関心が、大手金融企業フィデリティの仮想通貨関連サービスの提供や、待望のBakktの先物取引開始による市場の安定化に直結する可能性が高い点こそ、Hogan氏やNovogratz氏らの有識者が仮想通貨の将来性に対する楽観的な姿勢の要因であろう。

フィデリティの仮想通貨サービスに関する最新動向はこちら

米フィデリティの仮想通貨事業が遂に始動|機関投資家向けビットコイン保管サービス3月提供へ
米大型金融企業フィデリティ社が、3月中に機関投資家を対象にBTC保管サービス提供を目指していることが判明し。今後の予定としてイーサリアムのカストディサービスも視野に入れている。
▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨淘汰の波、生き残る「5%」に見る未来を語る|ビットコインETF申請企業
仮想通貨インデックス企業Bitwise社のグローバル研究責任者 Matt Hogan氏がビットコインは「完全なるバブル」と言及した。ITバブルからアマゾン等が復活した様に、仮想通貨の長期的可能性に期待感を示している。
ウォール街出身者が資金流入に繋がるタイミングに言及|仮想通貨市場への展望で割れる見解も
ビットコイン市場は、依然先行きの見えない展開が続いているが、米デジタル資産投資銀行を営むMike Novogratz氏は、ウォール街に携わっている中で確信を持つ自身の展望を語った。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧