はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社CEO、JPモルガンの独自仮想通貨「普遍性」欠如を指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リップルCEOがJPMコインに指摘を
米最大手銀行JPモルガンが独自の仮想通貨「JPMコイン」を発行することが明らかとなったが、それに対し、リップル社のCEOであるGarlinghouse氏は、SNSにて一石を投じた。

リップル社CEO、JPMコインを指摘

米最大手銀JPモルガンは独自の仮想通貨ステーブルコイン「JPMコイン」を発行する予定を公式サイトで明かした。

以前よりJPモルガンのCEOは、ビットコインに対して懐疑的な念を抱いていただけに、今回の発表はウォール街のみならず一般世間からの期待も高まっている格好だ。

そんな「JPMコイン」のエコシステムに対して、Yahooの元取締役であり、現在200社以上の金融機関が「リップルネット」に参加している【リップル社】のCEOを務めるBrad Garlinghouse氏は、ツイッター上にて一石を投じた。

予測されたように、銀行の仮想通貨に対する姿勢は変化してきている。ただ、このJPMプロジェクトは、大事な点を見逃している

クローズドネットワーク(閉域ネットワーク)を今導入するというのは、ネットスケープの株式公開後にAOLを立ち上げるようなものだ。(Garlinghouse氏は以前AOLの最高責任者で、上場企業だったネットスケープは1999年にAOLに買収された。つまり、本末転倒。)

(私がLinkedinで記事を公開して以来)2年が経過したが、銀行の発行する仮想通貨が、解ではないことに変わりはない。

2年前にGarlinghouse氏は、「銀行発行仮想通貨に関する考察」と題した論説をLinkedinにて投稿した。

その内容にて、いわゆる「バンクトークン(銀行が発行する仮想通貨)」が、仮想通貨XRPのように企業や機関などから独立した仮想通貨を超えることはないと主張している。

以下が、その引用となる。

本当に効率的な決済を可能とするために、銀行には独立したデジタルアセット(仮想通貨)が必要だと強く考えている。そして、XRPがその役割を果たすと考えている。

仮想通貨をユニークで特別な存在にする要素は、「普遍性のある通貨」にある。

つまり、価値の単位として世界中どこでも使えるということだ。

その普遍性こそが、仮想通貨を世界中に普及させ、既存の資産よりもはるかに早い決済を可能とするのだ。

このように、同氏は仮想通貨にとって普遍性が鍵になると主張し、その点に欠けているJPMコインの需要は高くないだろうと結論づけている。

XRPとJPMコインを比較すべきでないとの意見も

1971年に創業された米独立格付け会社「Weiss Ratings」は、ツイッター上で、XRPとJPMコインを比較するべきでないとの意見を述べている。

XRPとJPMコインが比較されているが、それは論点がずれている。

JPMコインはIOUであり、XRPは違う。XRPが競争をしているのは決済システムであるSWIFTである。

JPMコインは、その上に築かれる。XRPは非中央集権化が可能だが、JPMコインは不可能だ。

JPMコインの使用用途とは

「JPMコイン」は、ステーブルコインとよく似たシステムを取っている。しかし、ビットコインのように全ての人が利用できる一般の仮想通貨とは異なり、利用可能な対象者が限定され、企業や銀行、機関投資家など、同行の大手顧客のみがその対象となる。

利用法としては、まず顧客が米ドルを手付金を支払った時点で、その金額と同額のトークンが新規発行され、そのトークンが介在する形で、決済がブロックチェーン上で行われる仕組みを取っている。

決済が完了すると、そのトークンが消滅し、そのトークンと同額分のドルが、支払先の顧客へと渡るといった形だ。

このように大型の決済や送金に、独自の仮想通貨を利用して仲介させ、即時決済を利用した使用方法も可能とするとしている。

またJPモルガン社のFAQ発表によると、JPMコインは同行がEEA(エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス)と共同で開発した企業向けのイーサリアムベースのブロックチェーンネットワーク、Quorumで提供される予定だが、今後は他のプラットフォームでも取り扱いが可能となるそうだ。

つまり、仮に他銀行が独自のトークンを発行した場合、そのプロトコルが互換性を有していれば、JPモルガンのQuorumとの連結が可能となり、より広く銀行エコシステムでの利用が普及することもあり得るだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米大手銀行JPモルガンが独自仮想通貨を発行|ビットコイン懐疑的な見方の変化に期待の声
米国大手銀行JPモルガンは、米国のメガバンクで初となる独自仮想通貨の発行を行う。システムの詳細も明らかになり、利用対象者として挙げられたのは同行の大口顧客だ。
リップル社に対する「仮想通貨XRPの証券問題」に関する集団訴訟、21日予定されたスケジューリング会議がキャンセルに
北カリフォルニア区の米国地方裁判所のHamilton裁判官は米国時間13日、リップル社に関わる仮想通貨XRPの有価証券問題の集団訴訟に関して、原告の口頭弁論を聴取し、2月21日に予定されていた「スケジューリング会議(Case Management Conference)」の予定を取り消しを行なった。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/16 火曜日
19:12
Pudgy Penguins CEO、ミームコイン関連イベントでPENGUの日本戦略発表
暗号資産取引所MEXCのベンチャー部門であるMEXC Venturesは7日、「From Doge to Pengu: The Evolution of Memes」を開催した…
18:00
Superteam Japan代表が語るソラナエコシステムの日本展開戦略|独占インタビュー
ソラナエコシステムの日本展開を牽引するSuperteam Japanが、設立から1年3か月で世界トップクラスの実績を達成。コミュニティGDPで世界1位、ビジネスコンペ「Brea…
17:00
米SECアトキンス委員長、仮想通貨企業に訴訟前に「違反通知」を追加へ=報道
米SECアトキンス委員長が仮想通貨企業などへの執行措置前に警告段階を設ける方針を表明した。ゲンスラー前委員長の方針から転換し、トークンの多くは証券ではないとも改めて述べる。
15:20
Pudgy Penguins、日本で大型イベント開催|MEXC Venturesとの連携で世界展開を加速
人気NFTプロジェクトPudgy Penguins、東京でWebX2025イベント開催。MEXC Venturesと連携し、日本展開でグローバル戦略を加速。2027年IPO実現目指す。
14:50
MiCAの監督格差問題 仏・墺・伊が共同でEUの規制強化を要請
フランス、オーストリア、イタリアの規制当局がMiCA施行後の各国による監督格差を問題視し、EUの仮想通貨規制の強化を求める共同声明を発表した。EUパスポート制度の課題と3カ国の規制当局による4つの改善提案を解説する。
11:36
FOMC控え様子見基調の仮想通貨相場、デリバティブ市場は強気傾向
明日のFOMC会合を控え、市場の95.9%が25bp利下げを織り込む中、ビットコインは115,206ドルで小幅上昇。デリバティブ市場ではコール優勢の展開が続き、ETF流入も好調。利下げサイクル開始への期待が暗号資産(仮想通貨)市場の追い風となるか注目が集まる。
10:56
ロビンフッドが非上場企業投資ファンド「RVI」を計画 個人投資家の参加機会拡大へ
仮想通貨・株式取引のロビンフッドが米国で未上場企業への投資機会を個人投資家に提供するファンドの設立を計画している。SECに登録届出書を提出し、NYSE上場を目指している。
10:30
クレディセゾンのベンチャー部門、70億円超のWeb3ファンドをローンチ
クレディセゾンのベンチャー部門は、ブロックチェーンのスタートアップ対象のファンドOnigiri Capitalのローンチを発表した。トークン化RWAのソリューションを開発する企業に投資する。
10:12
コインベース支援のL2「Base」、独自トークンの発行検討を開始
仮想通貨取引所コインベース支援のL2「Base」は、ネットワークトークンの発行検討を開始。これまではガス代にイーサリアムを使用し、独自トークンの発行予定はないとしてきた。
09/15 月曜日
17:40
Web3インフラの進化はグローバル取引を変える|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で「グローバル取引の絶対基盤: 世界を繋ぐインフラ戦略」をテーマとしたパネルセッションが開催され、Web3インフラの重要性と発展に向けた課題、そして10年後のグローバル取引の展望について活発な議論が交わされた。
15:00
人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
12:25
イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
10:00
アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。
09:55
「ビットコインは毎日最高値更新する必要はない」アーサー・ヘイズが語るBTC長期投資の真価
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、各国の金融緩和政策を背景にビットコインの長期的上昇を予想した。4年サイクルよりもマクロ見通しが要因になるとしている。
09/14 日曜日
16:00
DeFiが抱える最大の課題は? トークン化時代見据えソラナ財団らが議論|WebX2025
WebX2025でソラナ財団やBNBチェーンからDeFiの専門家が集いパネルセッションを行った。現在の課題やトークン化などの潮流、今後の各プロジェクトの展望を議論した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧