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仮想通貨イーサリアム、次回大型アップデート「イスタンブール」のスケジュールが判明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム、アップデートでブロック生成数は急上昇、次の大型アップデート「イスタンブール」のスケジュールも明らかに
イーサリアムが先日完了した大型アップデート「Constantinople/St. Petersburg」の成果が見えてきた。また、次の大型アップデート「イスタンブール」のスケジュールも判明し、さらなる発展へと動いていく。

「ディフィカルティボム」の延長によりブロック生成数は急上昇

イーサリアムが先日完了した大型アップデート「Constantinople/St. Petersburg」の成果が見えてきた。その中での注目ポイントは、その1日のブロック生成数は急上昇していることがわかったことだ。

ハードフォーク後の1日平均ブロック生成数は、1500以上に増加、ブロック生成時間も約19秒から14秒へと短縮されたことが確認されている。

そのような事象の背景には「ディフィカルティボム」の延長がある。今回のハードフォークに含まれていた「EIP 1234:ディフィカルティボムの延長、マイニング報酬の減少(3ETH→2ETH)」の結果である。

ディフィカルティボムとは、特定のブロックからマイニング難度が上昇していくアルゴリズムであり、マイナーはそれが機能するブロックチェーンにおいて報酬を受けとることが困難になる。

これは、PoSを実装した新規のチェーンへの移行を促す目的であったが、度重なるアップデートの延長により移行しないままブロック生成速度が低下、dApps等にも悪影響を与える可能性が懸念され、過去のアップデート毎に延長措置がとられてきた。

以下は、イーサリアムの1日のブロック生成数と報酬を示したチャートである。そこからは、ハードフォーク後からそれらの数値が急増していることが読み取れる。

出典:etherscan

今回のアップデートにより一度マイニングのディフィカルティは収束する形となった。

次回の大型アップデート「イスタンブール」

「イスタンブール」とは、次に予定されるイーサリアムの大型アップデートの名称である。

今年1月に、イーサリアム元コア開発者のAfri Schoedon氏は、イスタンブールのスケジュールについて「今年10月」にメインネットアクティベーションが可能になることを示唆している。

以下は、GitHubの「Ethereum Core Devs Meeting 52 Agenda #66」に示されていたイスタンブールのスケジュールである。

  • 2019年5月17日:イスタンブールへの提案受け入れ最終期限(hard deadline)
  • 2019年7月19日:主要なクライアント導入の期限(soft deadline)
  • 2019年8月14日:テストネットハードフォーク予定日
  • 2019年10月16日:メインネットハードフォーク(イスタンブール)予定日

ただ、これは現在のところのスケジュールであり、これまでのアップデート延期を鑑みると日程の変更も十分にありえるだろう。

今後のアップデート情報に注目していきたいところである。

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