はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

韓国と他国の仮想通貨価格差が減少、「キムチプレミアム」は影を潜める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

韓国と他国の市場の価格差が減少
他国の市場と比較し、韓国内で仮想通貨価格が高騰する現象が最近見られなくなった。最大で54.48%あったという価格差が減少している背景には、法定通貨ウォンの下落などの要因があるとみられる。

韓国の仮想通貨人気が減少か

直近では、他国比較で韓国内で仮想通貨価格乖離が発生する「キムチプレミアム」と呼ばれる現象が見られなくなっている。米国の仮想通貨取引所と比較しても、価格の差がなくなった。

カナダのカルガリー大学の研究によれば、2016年1月から2018年2月の期間、ビットコインの価格が韓国では米国よりも平均4.73%ほど高かった。他国の市場との差が、ピーク時で54.48%まで広がったこともある。

韓国で仮想通貨の価格が低下している現象は、地元紙も報じた。同紙は、ビットコインの価格を比較し、韓国の仮想通貨取引所よりも、米国市場の方が2.15%高いと伝えている。イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)などのアルトコインでも同様の価格差が見られたという。

ブロックチェーン調査機関DataLightが今年の4月に発表したレポートによると、仮想通貨トレーダー数で韓国は、米国と日本に次いで3位に位置していた。人口とトレーダー数を対比した場合、およそ10人に1人が仮想通貨取引を行っていることが分かっている。以前は韓国で仮想通貨に対する関心が高かったことは、数字でも証明されていた。

価格差減少の背景

この現象にはいくつかの要因が考えられる。

まずは、韓国の法定通貨ウォンの下落だ。上記の地元紙もウォン相場を要因に挙げている。8月に入り、中国の人民元安が注目されているが、韓国でも同様の状態だ。日本政府と韓国の関係悪化もこの問題に拍車をかけている。

他に考えられる要因は、韓国の規制強化だ。今月、韓国金融情報分析院が、韓国内の仮想通貨取引所を管轄下に置き、管理体制を整える方針を発表した。韓国政府は、金融活動作業部会(FATF)のガイダンスに沿い、ライセンス制度の導入を予定している。規制の厳格化も韓国のトレーダーの取引減少に影響を与えているとみられる。

参考資料 : CoinDesk

CoinPostの関連記事

韓国大手仮想通貨取引所ビッサム、シンガポール市場進出へ
韓国の大手仮想通貨取引所ビッサムは仮想通貨プラットフォームBitHolicと提携、シンガポール市場に進出すると報じられた。グローバル展開が進む。
韓国ソウル市が独自通貨「ソウルコイン」を発行予定、公共サービスなどで利用可能に
ソウル市は、複数のブロックチェーンサービスを今年中に開始予定。その一環として、公共サービスなどで利用可能となるソウル市の独自通貨「ソウルコイン」を流通するとしている
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧