はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

中国電信、「5G」時代のブロックチェーンスマホに関する事業計画書をリリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国電信 5G時代のブロックチェーンスマホ
中国の通信大手である中国電信は27日、第5世代移動通信システム時代のブロックチェーン搭載スマホに関するホワイトペーパーをリリースした。ブロックチェーン技術導入の利点とブロックチェーン適用例について説明している。

中国電信 5G時代のブロックチェーンスマホ

中国の通信大手 中国電信(チャイナ・テレコム)は8月27日、重慶で開催されていた中国国際知能産業展覧会において、5G時代のブロックチェーン搭載スマートフォンに関するホワイトペーパー(事業計画書)をリリースした。大手地元メディアSinaが報道した。

4日間にわたり開催された同展覧会では、世界各地で5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスが始まり「5G元年」といわれる今年のトレンドを体現した、5G関連技術の展示が大きな注目を集めたようだ。

あらゆるモノや人がつながる「IoT」=モノのインターネット社会には、多くの端末を同時に接続可能とする5G技術が不可欠であり、同技術により、通信のタイムラグが極度に縮小されると、リアルタイムで行えることの幅が大きく広がる。

中国電信の事業計画書では、5G時代にはその量や種類、次元に関係なく、データ資産は幾何学的に増加する一方で、個人が自分のデジタル資産を所有・管理できるようになると指摘している。

そして、分散型技術を使用することで、5Gスマートフォンのより安全なハードウェアインフラを提供し、5Gスマートフォンが分散型運用およびデータのノードになるという、新しいブロックチェーンエコシステム開発について解説している。

その一環として、デジタル資産管理や取引、本人認証のゲートウェイとなる、SIMカードベースのブロックチェーンデジタル資産管理システムを開発するという。その際、SIMカードは通話機能と非通話機能を統合する役割を果たすと説明している。

関連世界初の携帯電話SIMカード仮想通貨ウォレット

ブロックチェーン技術導入の利点と5Gブロックチェーンの適用例

ブロックチェーンは、スマートコントラクトによる様々な契約の自動化、リアルタイム決済、トランザクション追跡、改ざん耐性など、多くの利点を持っている一方で、現在生産されているブロックチェーンスマホの機能にはほとんど反映されておらず、その普及が妨げられていると、事業計画書は指摘している。

また計画書では、デジタルID認証、金融、サプライチェーン追跡、司法申請、速配サービス業界などの5つの分野が、5Gブロックチェーン導入に適していると述べている。

5Gブロックチェーンスマホによる革新的なソリューション

同事業計画書では、これまでのスマホの問題点として、なりすまし詐欺や電話による嫌がらせ行為、携帯電話の紛失や情報の信頼性の欠如を挙げ、次のような、5Gブロックチェーンスマートフォンによる解決策を提起している。

5Gブロックチェーンのセキュリティプラットフォームを確立

5Gの主要技術に基づいた安全機能の開発:ブロックチェーンセーフティモードの設定を可能にし、ユーザーの通話やインターネットアクセスにプライバシー保護機能を提供する。

独立した本人認証

  • SIMカードの秘密鍵保管と実名の読み込み
  • 複数の認証要素とビッグデータAI技術の組み合わせを利用(生体認証、行動特性認証技術など)

複数レベルのセキュリティアプリケーション

1. IDに準拠した携帯番号「堅牢なデジタルID」の開発

  • 秘密鍵とスマートコントラクトによるリアルタイム認証
  • 秘密鍵とSIMカードの紐付け

2. 嫌がらせ防止策

  • 膨大なユーザーデータを活用したハラスメント防止およびマルウェア対策構築
  • ブロックチェーンを利用した嫌がらせの追跡

3. 紛失、盗難防止策

  • 信頼できるIMEI(International Mobile Equipment Identity)に基づいたブラックリストを作成し、ブロックチェーンで暗号化管理された情報をネットワーク運営者が共有
  • ネットワーク運営者、スマートフォンメーカー、およびユーザーは盗まれたスマホを特定して無効にすることが可能となる

中国電信は国営企業であり、中国政府が国を挙げて取り組むブロックチェーン技術の導入が具体的な事例として、着実に現実となってきていることをこの事業計画書は物語っているようだ。

参考:Sina金融

CoinPostの注目記事

P2P仮想通貨取引サービス、ビットコイン(BTC)取引を中国在住のユーザーに拡大
ビットコイン(BTC)のP2P取引サービスを提供するHodl Hodlが、中国在住のユーザーに取引サービスの拡大を行なった。中国語のサービスを行い、市場拡大を図るという。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/19 月曜日
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。
11:11
CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ 
米CMEグループが本日より暗号資産(仮想通貨)XRPを先物取引サービスを開始する。機関投資家の参入機会の拡大とリップル社とSECの裁判の和解進展状況も含め、その背景を解説。
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧