はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨規制の国際統一化 仏中銀幹部、グローバル規制の必要性を強調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の課題への取り組み
フランス銀行(仏中央銀行)の幹部Denis Beau氏が、仮想通貨にはグローバルな規制が必要だと説明。その考えの根拠や中央銀行が発行するデジタル通貨への見解を語った。

仮想通貨の課題

フランス銀行(仏中央銀行)の幹部Denis Beau氏は15日、英ロンドンで開催された金融フォーラムで仮想通貨のグローバルな統一規制の必要性を説いた。

Beau氏は「行動もリスクも原則も同じであるなら、規制も統一する必要がある」と説明。そのためには、規制ルールの枠組みを国際的に標準化するしかないと話す。

フェイスブックが今年6月に仮想通貨リブラが構想を発表して以降、各国の規制当局や政府だけでなく中央銀行で仮想通貨規制への関心は急ピッチに高まった。金融システムや経済政策への影響を考慮し、リブラに対し懸念を表明。仮想通貨全体へ規制の対象範囲も広がりつつある。中央銀行などからは、独自のデジタル通貨(CBDC)を発行すべき、または急ぐべきだという声も上がるなど、対応に追われる実情も見えてきた。

Beau氏はリブラだけ個別に名指しして発言することは避けたが、CBDCについて個人的には発行を検討する価値はあると思っているとの見解を示し、新しい技術の導入の必要性も強調した。

その上でBeau氏は、速くて安全な国際送金の実現、24時間利用できるサービスの提供、スムーズな金融取引に対する需要に応じるために、ブロックチェーンは有効だと発言している。

しかし、仮想通貨に関する内容では、価格変動の大きさやハッキング被害等における消費者保護の観点から、決済手段として利用することは難しいと結論付けた。現在の課題を解決するために規制について、国単位ではなく、国際的な取り組みを推進すべきというのがBeau氏の考えだ。

CBDCについては今月8日、欧州中央銀行など26カ国の中央銀行の役員からなる国際決済銀行(BIS)が、スイスのイノベーションハブセンターの運営において、同国の中央銀行であるスイス国立銀行と協業する契約を締結している。

関連国際決済銀行 中央銀行デジタル通貨発行でスイス中央銀行と協業

本センターでは、中央銀行発行のデジタルマネーを分散型台帳技術を使ったインフラへどのように統合するか、またペースの速い電子市場を中央銀行がどうやって効率的に追跡・監視するかについて研究を進めるという。

参考資料 : フランス銀行

CoinPostの関連記事

「中央銀行のデジタル通貨発行は避けられない」米フィラデルフィア連銀トップが言及
米フィラデルフィア連銀のトップPatrick Harker氏が、各国の中央銀行がデジタル通貨を発行することは不可避と考えていることを明かした。米国が先陣を切る必要はないが、着手を開始した方が良いと語っている。
フランスのタバコ店で、大規模なビットコイン(BTC)販売を開始
仏仮想通貨関連企業、ケプラーク(Keplerk)社がタバコ販売店でのビットコインの販売を再開する。対象店舗は5200以上に及ぶことが分かった。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。
05:35
米SEC、BTCやXRP投資のグレースケール仮想通貨投信のETF転換承認を再検討
米証券取引委員会がグレースケールの仮想通貨信託「Digital Large Cap Fund」のETF転換承認決定を再検討。NYSE Arca上場承認が一時停止状態に。
04:24
仮想通貨のサイバー攻撃にどう備える?|実例から学ぶ取引所の対策と自己防衛法
暗号資産のサイバー攻撃リスクと、取引所のセキュリティ対策、個人で実践できる防衛策を初心者向けにわかりやすく解説します。
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧