はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アジア証券会社団体「セキュリティトークンには、規制当局の支援が必要」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アジアの証券会社団体がSTO呼びかけ

アジア証券業金融市場協会(ASIFMA)が「セキュリティトークン-市場参加者および規制当局のロードマップ」というタイトルのレポートを発表した。

ブロックチェーンベース証券の利点を説明し、規制当局にその採用を呼びかけている。トークン化が市場参加者に与える影響などについても詳しく論じている。

アジア証券業金融市場協会(ASIFMA)とは、アジア地域における銀行、資産運用会社を始めとする様々な大手金融機関から構成される独立した地域貿易協会で、拠点を香港に置く。

規制当局や取引所との協議、業界基準の構築、地域でのビジネスのコスト削減などに向けた様々な活動を行っている。メンバー企業には、JPモルガン、みずほフィナンシャルグループ、野村ホールディングスなどの金融大手が含まれる。

セキュリティトークンの利点とリスク

レポートは、トークン化された証券とセキュリティトークン(STO)の違いを説明して、トークン化された証券を「規制の元で発行される、従来の証券であるがデジタル化されている」だとし、セキュリティトークンを「発行企業や収益経路への参加、あるいは配当や利子の受給資格」を含む資産として定義している。

両方のタイプのトークンにおいて、コストを削減し、効率を高め、「従来の金融システムと新しいデジタルワールドの架け橋となる」能力があると説明する。 従来のシステムでは所有権の登録や送金に約二日かかるが、トークン化されたセキュリティの場合はこれらが即座に可能であるという。

またスマートコントラクトの採用により、配当の分配などや、規則の順守を自動化することができて管理タスクや規制対応などについてコストや時間の削減を行うことが出来るようになるという点も利点として挙げている。

同時にセキュリティトークンを採用する上で理解しておかなくてはいけないリスクについても言及、資金洗浄対策や顧客の身元確認などについての法的順守を行わなかった場合のペナルティやサイバーセキュリティ対策にかかる追加費用を把握しておく必要があるとする。

レポートは、セキュリティトークン市場の成長が妨げられないよう、規制当局による積極的な支持が望まれ、ある資産がデジタルトークン化した時に、ただそれだけの理由で、その証券の位置づけを変更しようと考えるべきではないと示唆している。

なお秘密鍵やトークンを安全に保管する独立したカストディアン機関の存在も、投資家を引き付けるのに重要であると論じた。

アジアの仮想通貨状況

香港金融庁は先日、セキュリティトークンを取り扱うライセンスに関するルールを公表し、様々な取引所が香港で運営している状況への理解を示したところだ。

またタイではSEデジタル社が同国の証券取引委員会(SEC)から正式に承認を得て、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)のポータルを運用開始することになった。

日本でも、セキュリティトークンを活用したビジネス機会の拡大を展望するため、「一般社団法人日本セキュリティトークン協会(JSTA)」が今年5月に設立された。

参考:ASIFMA

CoinPostの注目記事

東海東京ファイナンシャルHD、シンガポール拠点のSTOプラットフォームに5億円出資
東海東京ファイナンシャル・ホールディングスが、シンガポールのデジタル証券取引所「iSTOX」の運営会社に5億円出資した。日本国内でのデジタル証券システム開設も視野にある。
証券会社各社、デジタル証券の資金調達(STO)で業界団体立ち上げ 金商法改正受け
北尾吉孝氏が代表取締役会長を務めるSBI証券が主導して、ブロックチェーン技術を応用した資金調達方法「STO=セキュリティトークンオファリング」の業界団体を本日にも立ち上げる。法改正を受け商機とみる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/20 水曜日
08:12
ワイオミング州、米国初の州発行ステーブルコイン「FRNT」をローンチ
ワイオミング州が米国初の州政府発行ステーブルコイン「フロンティア・ステーブル・トークン(FRNT)」を正式リリース。7つのブロックチェーンに対応。
07:00
カインドリーMD、5744BTCを購入 ナカモト合併後初の大型投資
医療企業カインドリーMDが5744BTCの仮想通貨ビットコインを約679億円で購入。ナカモト・ホールディングスとの合併完了後初の大型投資で総保有量は5765BTCに拡大。
06:35
米SEC・FRBトップ、仮想通貨規制方針転換を宣言
米SECアトキンス委員長とFRBボウマン副議長がワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで仮想通貨規制の抜本的方針転換を発表。イノベーション重視の新時代開幕。
05:55
テザー、トランプ政権仮想通貨評議会の元高官を戦略顧問に起用
世界最大のステーブルコイン発行会社テザーが、トランプ政権でホワイトハウス仮想通貨評議会を率いたボー・ハインズ氏を米国戦略担当の戦略顧問に任命。
05:45
シャープリンク、イーサリアム保有量74万ETHに拡大
米上場のシャープリンク・ゲーミングが8月17日時点でイーサリアム保有量を74万760ETHまで拡大。前週は新たに14万3593ETHを購入した。
05:30
仮想通貨取引所Bullish、IPO調達資金11.5億ドルをステーブルコインで受領
仮想通貨取引所ブリッシュがIPO調達資金11.5億ドルを全てステーブルコインで受け取り、米国IPO史上初の事例を達成。ソラナネットワークを活用しコインベースが保管。
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。
16:43
仮想通貨取引所OKJ、「オフィシャル トランプ」の取り扱いを8月28日から開始
オーケーコイン・ジャパン(OKJ)が8月28日からトランプ大統領関連のミーム系暗号資産「オフィシャル トランプ(TRUMP)」の取扱いを開始。Solanaネットワーク対応で取引所・販売所・積立サービスを提供。
14:05
仮想通貨モネロへ攻撃を仕掛けたQubic 、次のターゲットは?
AIブロックチェーンプロジェクトQubicがモネロ(XMR)への51%攻撃に成功したと発表した。次なる動きとして、コミュニティ投票でドージコインを次のターゲットに選定した。注目を集めたQubicの動機を背景について詳しく解説する。
13:50
著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
「SPAC王」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤ氏が、分散型金融(DeFi)やAI分野に特化した新たなSPACを設立。370億円調達を目指す。
13:00
「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、Spacecoin創業者Tae Oh氏独占インタビュー。衛星通信で実現する分散型インターネットとWebX 2025出展について話を伺った。
11:45
2025年末のビットコイン価格予想18万ドル維持、ヴァンエック最新市場レポート
ヴァンエックが最新市場分析で2025年末ビットコイン価格予想18万ドルを維持している。先物需要の回復や、ビットコイントレジャリー企業の動向についても言及した。
11:25
仏上場キャピタルB、アダム・バックから約3.8億円調達でビットコイン戦略加速
欧州初のビットコイントレジャリー企業キャピタルBが、暗号学者アダム・バック氏から220万ユーロの資金調達を実施。追加17BTC取得でビットコイン保有量拡大へ。
10:25
イーサジラ、イーサリアム財務戦略を正式開始
米ナスダック上場企業イーサジラは、企業の新ブランドを正式にローンチし、仮想通貨イーサリアムの財務戦略を遂行すると発表。発表時点で620億円相当のイーサリアムを保有している。
09:45
ストラテジー社、株式発行の基準を緩和 ビットコイン買い増しは76億円相当
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを430枚追加購入し、保有量は62.9万BTCに達した。株式発行の自主基準も緩和しており、資金調達の柔軟性を向上させている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧