マイニング事業でアルトコインに転換
中国のマイニングプールBytepoolが、ビットコイン(BTC)のマイニング事業から撤退し、アルトコインマイニングへ転換する意向を示していることが分かった。現地メディア「吴说区块链」が報じた。
Bytepoolは、先月BTCの価格暴落と5月に控える半減期の影響で、事業の見直しを強いれているという。3月初旬には、同プールのハッシュレートが4000PH/秒から200PH/秒まで大幅に下落していたことが報じられており、競争高まるBTCネットワークからの撤退の可能性が示されていた。
Bytepoolを運営するValarhashは、1THashというマイニングプールも運営している。最盛期にはBytepoolと1THashで、BTCのハッシュレートの9%超を占めていた大手マイニングプールであったが、現在では多少ハッシュレートシェアを後退させる状況にある。
稼働を継続している1THashは、マイニングプールのハッシュレートランキングで現在8位。ビットコイン向けのマイニングプールについては、今後1THashに専念するとみられる。
新型コロナウイルス感染拡大から始まった仮想通貨市場の暴落やBTC半減期の影響で、マイニング業界も苦しい状況が継続。最近では、多くのマイニング機器の価格が値下げされていることが判明した。
ビットコイン急落を受け、ビットコインの平均ハッシュレートは大幅後退。15.95%易化と、過去最大規模の難易度調整が行われたビットコインネットワーク。直近2日間は約35%もハッシュレート回復させるなど、次回の難易度調整をプラスに調整する目的も垣間見えるが、半減期も直近に迫る中で、事業者は心休まらない状況にあるといっても過言ではない。
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一方で前向きな事例もあり、昨日3月の業績を発表した英マイニング上場企業Argo Blockchainは、好調な利益を維持できていることを報告。コロナウイルスの影響は受けていないと説明している。
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参考:吴说区块链