行使期間の短さに特徴
仮想通貨取引所のバイナンスがオプション取引の提供をモバイルアプリ上で提供開始することを発表した。 iOS(iPhone、iPad)とAndroid両方の最新バージョンで利用可能となる。
バイナンスのオプションは、アメリカンタイプでいつでも権利を行使できる方式であり、満期日にのみ権利を行使できるヨーロピアンタイプとは異なる。
また、10分から1日と、既存のオプション商品に比べ、大幅に短い行使期間の商品を提供することが特徴だ。
オプションとは
オプション取引とは、将来の決まった期日にある資産を定められた価格(権利行使価格)で取引する「権利」そのものを売買する金融商品。取引を終わらせる方法は権利を売り払うか、期日に権利を行使するか放棄するかの2つとなる。リスクヘッジの手段として利用される。
▶️仮想通貨用語まとめ|初心者向けのポイント一覧バイナンスのCZは今月4日に、自身のツイッターでオプション取引をテストしていることを示唆していた。
また、仮想通貨ベンチマークサイトのCoinMarketCapを買収するなど、新規取り組みを加速させている。
オプション取引は、金融商品の中でも難解な側面もあるが、バイナンスオプションサービスでは、行使期間の短さやモバイルアプリ提供など、わかりやすい商品設計で初心者の取り込みも図っているものとみられる。
続々と始まる仮想通貨オプション取引
なお、米最大手デリバティブ取引所CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)は2020年1月13日より、米ニューヨーク証券取引所の親会社インターコンチネンタル取引所(ICE)が設立した仮想通貨取引所Bakktは2019年12月9日より「BTCオプション」取引をそれぞれ提供開始している。
ある種の保険のような性質を持つオプション取引サービスが拡充されることで、流動性の向上と共に、ビットコイン(BTC)市場特有のボラティリティを懸念する機関投資家や大口投資家の参入契機になり得る。
参考:Binance