はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

今後3年間で790億円 カザフスタン、仮想通貨産業に投資誘致へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カザフスタンが仮想通貨関連産業への投資誘致を計画

中央アジアのカザフスタン共和国で、仮想通貨およびビットコインに関連するマイニング産業に対し、今後3年間で約796億円の投資誘致を目指していることがわかった。現地メディアのアスタナ・タイムズが報じた。

6月11日、カザフスタンのデジタル開発・イノベーション・航空宇宙産業担当大臣であるAskar Zhumagaliyev氏はカザフスタン議会上院本会議で、この計画を明らかにし、今後3年間に3000億テンゲ(796億円相当)の投資が見込まれる、仮想通貨マイニング分野が持つ可能性を強調した。

デジタル技術規制に関する法案

Zhumagaliyev大臣の演説は、ブロックチェーン技術やビッグデータ分析といった、新しいデジタル技術に対する法的枠組みを作ることを目的とした法案が審議されている中、行われたものだ。この法案には、デジタル資産に関する法的規範を定めることも含まれており、デジタル資産は、次の二つのカテゴリーで定義されることになるという。

1. 担保保証付きデジタル資産:商品やサービスの財産権をデジタル形式で証明する資産
2. 無担保デジタル資産:報酬として受領したデジタル資産。実物資産を担保にしていない仮想通貨は含まない。

この法案では、無担保のデジタル資産(仮想通貨)については、発行と流通を明確に禁じているが、マイニング活動は禁止してはいない。

Zhumagaliyev大臣は、アメリカやスウェーデン、韓国の例を引き合いにだし、仮想通貨やマイニング活動は、すでに我々の日常生活の一部になっていると主張。さらに、現在カザフスタンにある14のマイニング専用施設は、活動に不可欠な発電施設近辺に建設されており、すでに820億テンゲ(約217億円)の投資をもたらした実績があると付け加えた。

この法案は上院で可決され、現在、大統領府の承認を待っている状況だという。

躍進するカザフスタンのマイニング産業

今月発表された、ブロックチェーン分析企業TokenInsightのビットコイン・マイニングに関するレポートでは、ハッシュレートシェアが昨年9月から3倍以上増加したカザフスタンの台頭に注目している。

レポートでは、最大勢力である中国の世界シェアが10%以上低下(75.63%>65.08%)したのに対し、2位の米国(7.24%)、3位のロシア(6.9%)に次いで、カザフスタンが1.42%から6.17%へと大きくシェアを伸ばし、4位に付けたと報告した。

カザフスタンは昨年12月、仮想通貨マイニングが非課税となる規制関連法案を国会で審議、大統領府で検討される段階に入っていた。 マイニングは企業活動ではなく、技術的な進展であるとみなされるため、仮想通貨は課税対象ではなく、法定通貨に換金された時点で初めてその対象となるという内容だ。

今回上院を通過したデジタル技術規制法案では、ブロックチェーン技術関連活動の個別の税務処理は規定されていないため、従来の税法で定められた税務ルールが適用されると思われる。

カザフスタンでは、規制の面からもマイニング産業育成を優遇する姿勢が垣間見れる。

なお、今月10日に発表され、日本初の「ビットコイン・マイニングファンド」として注目を集めた、大手マイニング企業Bitfuryによるマイニング事業への投資ファンドだが、その投資対象は同社がカザフスタンで運営する最上位のマイニング・ファームだとのことだ。

出典:The Astana Times

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧