TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン採掘難度は大幅下落、ChatGPT流行でAI(人工知能)銘柄に思惑買い

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

7日の米NY株式市場では、ダウは前日比350ドル(1.0%)安で取引を終えた。

ここへきて再び金融引き締め長期化および景気悪化懸念が強まっている。予想を上回る米国の経済指標が相次いでおり、現時点での景気の底堅さを示す一方、インフレを抑え込むための金利引き上げ政策余地などが嫌気された。

13日にはCPI(米消費者物価指数)発表、14日には米連邦公開市場委員会(FOMC)発表を控えることから、リバウンド局面のポジション調整を兼ねた手仕舞い売りが先行したものと見られる。翌年にかけては金利引き上げの影響を受けた企業業績の下方修正や悪決算が出ることも懸念される。

関連:7日朝の金融市場短観|NYダウ大幅続落 仮想通貨関連株も全面安

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.06%高の17,053ドル。

BTC/USD日足

CPIやFOMCなど重要指標発表前であることに加え、ここのところの軟調な米株指数を受け上値は重いか。

ビットコインマイニングのディフィカルティー(採掘難易度)調整は-7.32%と劇的な低下(易化)を記録した。それまで寡占状態にあった中国のマイニング全面禁止令でハッシュレート(採掘速度)が暴落した21年6月以来の下落幅だ。

btc.com

難易度調整は、約2週間に1度ごとに行われるもので、ネットワーク上の演算能力となるハッシュレートの増減に応じて、1ブロックのマイニングに必要な時間を約10分間となるよう自動調整する。

今年10月には過去最高水準の前回比+13.55%を記録したが今回一転して大きく下げた。FTXショックの影響でBTC価格が年初来安値を更新し、マイナーが苦境に陥っていることも影響したものとみられる。

先日までのハッシュレート上昇の背景には、高度な計算を実行するための採掘装置であるマイニングリグの価格低下や、ウクライナ情勢を巡るサプライチェーンの混乱でマイニング機材の納品遅れなどの影響が指摘されていた。

マイニング事業におけるエネルギーコストが嵩む中、事業規模と効率性に劣る弱小マイナーの淘汰は今後ますます進んでいくとの指摘がある。

機関投資家の動向

資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、暗号資産(仮想通貨)投資信託などのデジタル資産に対する機関投資家の資金フローは、1100万ドルの流入超過に。

先週までに市場心理(センチメント)は幾分改善され、インバース型ETF(上場投資信託)商品からは計1,100万ドルの流出も見られた。個別銘柄では、イーサリアム(ETH)が3週連続の資金流出となった一方、ソラナ(SOL)の投資商品には20万ドル、ポリゴン(MATIC)には30万ドルの流入があった。

データ分析企業のSantimentは11月23日、先物市場でSOLに対するショートポジションが積み上がる中、リバウンド局面でショートスクイーズを引き起こす可能性があることを指摘した。

同時に、今年11月以降はFTX破綻の影響で「暗号資産は終わった(死んだ)」などと悲観する評価が急速に広がったと指摘。「皮肉にも、このような”降伏シグナル”は過去の相場ではいずれも大底圏を示してきた」と主張した。

ソラナ(SOL)のエコシステムは、FTXおよびアラメダ・リサーチの主要投資先であったことから売り圧力懸念が強まっていた。

DeFi Llamaのデータによれば、SOL基盤のDeFiプロトコルへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は大幅減少。リキッドステーキングプロトコルのMarinade Finance、分散型取引所(DEX)のRaydium、Orcaの出来高でも大きな影響が見られた。

DeFi Llama

この点についてIBC Groupの創設者であるMario Nawfal氏は11月27日、「(SOL関連の影響力が一極集中していた)FTX崩壊の余波で”分散化”が促されたことはポジティブな側面もある。開発では、イーサリアムエコシステムに次ぐ成長が見られ、他のレイヤー1チェーンと比較しても最大級の取引量を維持している」と指摘。プラットフォームのファンダメンタルズが堅調であることを主張した。

アルトコイン相場

CoinGeckoのデータによれば、そのほかの個別銘柄では、TwitterなどでAI言語モデルの「ChatGPT」が流行った影響で一部AI(人工知能)関連トークンに思惑買いが集まった。

質問に対してAIが回答する対話型の自然言語生成サービスであるが、雑談レベルでもかつてない精度の高さで自然な対話が続くことやエンジニアの技術的な質問に対する的確な回答などがSNSで拡散され、大きな反響を呼んだ。英語だけでなく日本語など多言語対応している。

ChatGPTを開発した米OpenAIによれば、リリースして1週間足らずで利用者数100万ユーザーを突破した。現在はテスト期間中で無料利用ができる。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧