- XRP(リップル)とライトコインの新たなETP上場へ
- XRP(リップル)とLTC(ライトコイン)のETP商品が新たに誕生する。機関向けに取引を提供するスウェーデンの証券取引所で5日より取引が開始、XRPはETP商品として2例目の事例となる。
XRP(リップル)とライトコインの新たなETP
新たなXRP(リップル)とLTC(ライトコイン)のETP商品が誕生し、規制下に置かれるスウェーデンの証券取引所で5日より取引が開始されることが、同証券取引所の発表で明らかになった。XRPのETP商品が取引される事例は2例目、ライトコインでは世界初のETP取引に、4月2日にはスイス証券取引所SIX Swiss Exchangeで、XRP価格に連動したETP商品の取引が開始されたばかりだ。
ETPとは
「Exchange Traded Products」の略で、意味は「上場取引型金融商品」。証券取引所で取引される、様々な投資商品という意味。ETPの価格変動は、株式や金利など金融商品に連動するが、資産の所有権を得ていない。ETF(上場投資信託)、ETN(上場投資証券)、ETC(上場投資コモディティ)などが該当する。
新たに誕生するETP商品は、XRP Tracker One(XRPのETP)とLitecoin Tracker One(LTCのETP)の二つで、スウェーデン金融監督局(FSA)の規制下に置かれる証券取引所Nordic Growth Market(NGM)で5日より取引が開始される。なおこれら二つのETP商品には、国際証券コード仕様ISO6166で定められている全世界共通の12桁の証券識別コードにあたるISINコードの振り分けが行われており、証券として登録された金融商品として取引が行われる予定だ。
Nordic Growth Market(NGM)は、スェーデンの証券取引所の規模では2番目、ドイツ大手のBoerse Stuttgart Group傘下にある証券取引所で、証券取引のほかETPやAIF、デリバティブ取引の提供を行なっている。Boerse Stuttgart Groupは、今年1月に仮想通貨の取引APPの提供を開始しており、今回のETP提供も伝統的な投資家への新たなプロダクトの提供が目的と見られている。
時価総額の規模こそ大きいわけではないものの、最低時価総額730,000(約1億円)の機関向けに取引の提供を行なっている取引所で、取引先にヨーロッパ圏におけるCitigroupやMorgan Stanleyなど、大手金融機関が名が確認された。
なお、ETPの出来高だけでみると、先日ETPが上場したSIX Swiss Exchangeよりかなり多くの取引が行われており、上場するETP銘柄の数も大きく異なることが、CoinPostの調査でわかった。
昨日に報道したように、SIX Swiss Exchangeでは、ETP商品と比較して証券やETFの取引に比重が大きかったのに対し、Nordic Growth MarketではETP商品への銘柄や取引高の比重も大きく置かれている。その点でも投資家が実際に仮想通貨ETP商品を取引する期待感が見られる可能性がありそうだ。
仮想通貨規制で優位性をとるヨーロッパ圏を中心に進む仮想通貨に関連した金融商品の取引など、投資家への多様な商品の提供を目的として金融機関で取り扱う事例が増えつつある。
日本でも大手金融機関が動き出す事例を見ても、法規制によって今後大きくその採用事例や需要もプラスに変化してくることが予想される。
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