- バフェット氏と会食する権利が落札
- 世界的な大物投資家であるウォーレン・バフェット氏が毎年恒例の慈善オークションを開催。過去最高の落札額で仮想通貨トロンの創設者であるジャスティン・サン氏が「オマハの預言者」と会食する権利を得た。
バフェット氏、仮想通貨界隈の著名人と会食へ
世界的な有名投資家で大手持株企業バークシャーハサウェイ社のCEOであるウォーレン・バフェット氏が仮想通貨トロンの創設者であるジャスティン・サン氏と会食を行うことが慈善オークションの結果、発表された。仮想通貨業界の最前線に立っているサン氏が仮想通貨に対して度々否定的なコメントを示してきたバフェット氏の考えを変えることができるか、注目が集まる。
バフェット氏は過去20年間、自身と会食を行う権利をオークションして、落札額を全て米国サンフランシスコの非営利団体GLIDE財団に寄付する活動を続けてきた。このオークションを通してこれまで総額32億円を寄付してきたが、今回トロン財団の創設者であるサン氏は歴代最高の落札額(約5億円)でバフェット氏と会食する権利を得た。
I officially announce I’ve won the record-setting 20th-anniversary charity lunch hosted by @WarrenBuffett. I’ll also invite #blockchain industry leaders to meet with a titan of investment. I hope this benefits everyone. #TRON #TRX #BTT #BitTorrent pic.twitter.com/EMZ4TMhgpR
— Justin Sun (@justinsuntron) 2019年6月3日
なおバフェット氏との会食オークションは毎年25000ドル(約270万円)でスタートしているが、今年の落札額4,567,888ドルは過去最高額に到達している。
サン氏はバフェット氏と会食する際、最大7人まで会食に同席することができる。現在、仮想通貨コミュニティからの提案を求めながら仮想通貨界隈の著名人を招待することを検討していることを明らかにした。
バフェット氏はこれまでビットコインを「殺鼠剤の2乗」や本質的な価値がない「妄想」などと評するなど、仮想通貨に対して厳しい見解で有名だ。その一方で、仮想通貨の根本となるブロックチェーン技術に関しては重要視する姿勢を示している。
また先月にも改めてビットコインを「ギャンブルのような仕掛け」と述べていたことから、同氏の意見は変化していないと言えるだろう。
サン氏は2017年に仮想通貨トロンを開発する前はリップル社で働くなど、業界の早期から貢献していた。しかしそれ以前は米ペンシルバニア大学から卒業しており、これはバフェット氏の母校でもある。
さらにサン氏は仮想通貨だけではなく一般的な投資も行なっているため、定評のあるバフェット氏の長期投資や起業に関する見解を伺う予定を明らかにした。
年齢差はおよそ60年近くあるものの、サン氏はブルームバーグに対して以下のように前向きに語った。
投資家が考えを改めることはよくある。
技術が過小評価されている時こそが好機だ。
さらにサン氏はバフェット氏が現在は若手の起業家などからテック業界など新しい情報を仕入れていると説明。伝説的な投資家であるバフェット氏でもアマゾン、グーグルやアップルの有望性を見抜けなかった点を挙げ、将来的に同氏も考えを改めるきっかけとなるかもしれないと述べた。