はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)の高騰の背景に「テザー砲」、Bitfinexは29日に新たな展開も|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
弱気派が台頭しつつあった仮想通貨市場だったが、ビットコインは前日比+11%以上と急騰してトレンドを鮮明にした。1億ドルのテザー発行も相場を後押ししており、年初来高値の更新も射程圏に。

仮想通貨ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)がペナント上抜けで急騰。テクニカル的な買いシグナルに加え、0時28分に「1億ドル(110億円相当)」のテザー(USDT)が発行されたことで買い需要が示唆され、上昇に弾みが付いたことで三段構えの高騰を見せた。

”テザー砲”と揶揄されることも多いが、米ドル相当資産とペッグされる「裏付け資産」に関しては、疑惑も度々取りざたされてきた(後述)。

テクニカル分析

ビットコイン(BTC)は、ペナント上抜けで130万付近(12,000ドル)まで急騰後、少し揉みあったが、100億円相当のテザー砲の追撃もあり、朝4:30頃からさらに上昇。主要レジスタンスラインを抜けたことで11:30現在も上値追いを継続している。

RSI(相対力指数)など各種オシレーターも過熱感を示しており、急落も懸念されるが、トレンドが明確になったために小口による半端なショートが上昇燃料となっている現状も否めない。

昨日の市況掲載直前(8日17:50)のビットコイン(BTC)チャートは以下の通りだったが、下目線も多い状態でのペナント上抜けから、三段構えで力強く高騰していることが見て取れる。

昨日 17:30時点

ただし、金融マーケットの性質上、一本調子で上昇し続けるということはない。適度な押し目を作りながら右肩上がりの中・長期トレンドを維持するのが理想的であるが、先月末のように急落からの大幅調整も起こり得るため、十分注意が必要だろう。

NYAGがテザー社に反論

4月より始まったニューヨーク司法当局とテザー社およびその親企業iFinex社の裁判所沙汰に新たな展開が見られた。

まず4月当時、NYの司法長官が同企業らに対して、ステーブルコインのテザー(USDT)の裏付け資産から7億ドル(約750億円)相当の資金を借りていたことを、不正に利用したとして裁判所命令を発令した。

テザーを発行する仮想通貨取引所「Bitfinex」は、同じ親会社のiFinexに対し無断で8.5億ドル(950億円相当)を貸出(マネーロンダリングなどの不正利用)した疑惑が挙がったことで、ニューヨーク州の司法長官から裁判所命令を発令されている。裏付け資産の利用、資産を保証する書類の提出および裁判に立つことを要求したものだ。

これに対し、Tether社は当局の指摘を全面否定する公式声明を発表。「8.5億ドルのCrypto Capital資産は米政府に差押えられ、適切に管理されている。Tether社は、健全な財務体制を維持している」と主張。テザー社側は、NY当局の管轄に包括されずその権限を否定する主張を行なっている。

なお、5月に新たに出された裁判所の通知では、同社は通常業務の一環とした準備金へのアクセスが許可されている。

これについて、8日に新たな進展があった。

NYAGは裁判所に新たな書類を提出し、「テザー社は2015年以来NYのユーザーに対しサービスを提供しているため、NYAGの管轄権に置かれる。」と主張。

その主張の証拠として、NY発行のビットライセンスを持たない取引所BittrexとPoloniexがUSDTを取り扱っていることだとしている。Bittrexは今年の4月よりNYでの業務を停止している。

書類の提出などの期限を踏まえ、「7月29日(予定)」に、再び裁判所でテザー社による動議が判断されることになるが、予定日までには同社らはサードパーティによる書面のみで対応することが許可されている。

coinmarketcapの時価総額8位に位置するテザー(USDT)に関する動向は、ビットコイン(BTC)市場にも影響を及ぼしかねないため、注視する必要があると言えるだろう。

CoinPostの関連記事

ビットコインFX有名トレーダー座談会|レバレッジ規制後の仮想通貨市場の変化と立ち回り
bitFlyer BTCFXのレバレッジ4倍規制後にどのような変化があったのか。今後の仮想通貨展望や2019,2020年末価格について、有名トレーダーの700ニキ、青ハチミツダルマ、MOONトレーダーの三氏に見解を伺った。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧