米FOX、NFT子会社設立へ
21世紀フォックス傘下の米大手TV制作会社フォックス・エンターテインメント社は17日、ブロックチェーン関連の子会社「Blockchain Creative Labs」の設立を発表。併せて、今年公開予定のアニメシリーズ「Krapopolis」をブロックチェーン上でキュレーションする方針を明らかにした。
米FOX社のCharlie Collier CEOは17日の発表で、「NFT(非代替性トークン)やトークン、デジタルグッズの発行、販売など」を目的としたブロックチェーン子会社の設立を発表。NFT事業への参入を表明したと、米エンタメ誌の「ハリウッド・リポーター」などが報じた。
また、人気アニメシリーズ「リック・アンド・モーティ」などで知られる、Dan Harmon氏の最新アニメ「Krapopolis」をブロックチェーン上でキュレーションすると説明。実現すれば、TVシリーズでは初の事例となると述べた。
「Krapopolis」専用のマーケットプレイスをローンチし、NFTや背景アート、GIFなどのデジタルグッズの販売、や独自のファン向けトークンを発行する計画があると言及。
Collier氏は広告会社に対しても「NFTを通してファンや愛好家がブランドと直接コネクトできる機会を提供する」と語り、「アートとブランド、そして技術が融合する」とだけ述べ、具体的な詳細は後日追って発表するとした。
Krapopolisの原作者であるDan Harmon氏はNBCのコメディシリーズ「Community」や、Adult Swimの人気アニメシリーズ「リック・アンド・モーティ」などで知られており、ダークで独特なユーモアセンスに定評がある。
2021年公開予定のアニメ・コメディシリーズ「Krapopolis」は神話上の古代ギリシャを舞台に、世界で初めて都市を営む人間や神々、そして怪獣達を描くという。米国のテレビ会社が配給やマーケティングにおいてブロックチェーン技術を活用する、初の試みとなる格好だ。
なお、Harmon氏と共に「リック・アンド・モーティ」の共同原作者であるJustin Roiland氏は21年1月、独自のNFTをNifty Gatewayでオークションに出し、15万ドル(約1,600万円)で落札していた。
SILENT AUCTION RESULT "First Rick and Morty Crypto Art" by @JustinRoiland
— Nifty Gateway (@niftygateway) January 20, 2021
WINNING BID: $150,000
1. blanK
Congrats to the winner and to @JustinRoiland! Last 2 silent auctions have 5 minutes remaining. pic.twitter.com/M7k7PzlIRp