
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(4/22 AM8時)
仮想通貨ビットコイン(BTC)は、トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)への批判を強めたことを受けて、米国資産に対する信認が低下し、ドル安が進行した。この為替の動きを受け、ビットコインは上昇した。株式指数との相関関係は依然として強いものの、ドル安局面では反発しやすいという傾向が過去の市場データからも確認されている。
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4月21〜22日相場状況
ビットコインは引き続き、株価指数と強い統計的相関関係を有している。観測期間を過去2か月とした場合、S&P500との相関係数は+0.84、Nasdaq100とは+0.85であった。一方で、同期間における金(ゴールド)とは逆相関の関係(▲0.64)を示している。
とはいえ、ドル安局面においてはビットコインが上昇する傾向があり、今回の動きも過去のパターンと合致する展開であったといえる。

CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)におけるビットコインの未決済建玉(OI)は引き続き減少傾向にあり(下画像黄矢印)、機関投資家からの資金流入は限定的な状態が続いている。

現状分析(4/22日 AM8時)
ビットコインの下落基調は依然として続いている。ドル安の影響により一時的に反発する局面はあるものの、為替市場の変動幅が株式市場に比べて限定的である点を踏まえると、最終的には株式市場の低迷に引きずられる形での下落圧力が継続する可能性が高いと考えられる。
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今後の重要な日程
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