はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米下院議員、トランプ氏のビットコイン準備金大統領令を法律化する法案を提出 政権交代後も継続狙う

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン準備金政策の強化図る

米国のバイロン・ドナルド下院議員(共和党)は14日、トランプ大統領による、戦略的ビットコイン(BTC)準備金を設立する大統領令を成文化し、法律として効力を持たせる法案を提出した。

大統領令は、政策の方向性を示すことはできるが、恒久的な法律ではない。このため、今回の法案は、ビットコイン準備金政策をより強固なものにするための動きとなる。

もしこの法案が可決されれば、大統領が交代した場合でも簡単に撤回できないようになる見込みだ。ドナルド議員は、次のようにコメントしている。

トランプ大統領は、米国を世界における仮想通貨の中心地にすることを約束しており、戦略的ビットコイン準備金と米国デジタル資産備蓄を設立する大統領令はまさにそれを実現するものだ。

基本的に、法案はトランプ氏の大統領令の内容をそのまま法律とするものである。

大統領令は、「戦略的ビットコイン準備金」は、当局が刑事・民事の資産没収手続きの一環として没収したビットコインで構成されると規定していた。ビットコインは準備資産として保管され、売却はできない。

また、「デジタル資産備蓄」については、同様に当局が没収したビットコイン以外の暗号資産(仮想通貨)から成る。政府は、没収により取得した資産以外では、この備蓄のための資産取得は行わない。

さらに、各政府機関は、保有している仮想通貨について完全な会計処理を行い、財務長官と大統領のデジタル資産市場作業部会に報告書を提出する必要がある。

関連トランプ大統領、ビットコイン準備金設立の大統領令に署名 サックス特命官が報告

「予算中立的」な追加取得

この大統領令については、準備金としてビットコインを追加で購入することはないとの内容だったので、思惑先行で買われていた市場では失望売りを呼んだ。

ただ、トランプ氏自身は選挙キャンペーン中より、現在政府が保有するビットコインを「そのまま備蓄」することを提案し、新たな購入には具体的に言及していなかった。

一方で、大統領令は「追加のビットコインを取得するための予算中立的な戦略」を策定する権限を財務長官らに付与しており、何らかの方法での追加取得の可能性は開かれている。米国の納税者に追加的なコスト(購入のための追加徴税)を生じさせないことが条件だ。

11日には、デジタル資産に関する大統領作業部会のエグゼクティブディレクターであるボー・ハインズ氏が、米国政府が可能な限り多くのビットコインを取得することを望む発言をしていたことが伝えられている。

関連「可能な限りビットコインを取得」 ホワイトハウス高官発言、トランプ政権の準備金計画で

ルミス議員によるビットコイン準備金法案も、財源として予算中立的な方法を提案していた。過小評価されている可能性がある米国の金(ゴールド)準備金の資産価格を改めて評価し、差額をビットコイン購入に充てるという方法だ。

ただし、こうした方法を取るには議会での承認が必要であり、実現可能性は不透明だ。

関連:100万BTC取得目指す ルミス議員、トランプ大統領のビットコイン準備金計画を法制化するBITCOIN法案を再提出

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧