はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

金価格急落の裏でビットコインへ資金シフトか、M2マネー相関から12万ドル予測も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

流動性のシフト

金価格が急落する中、投資資金の流れが仮想通貨ビットコインへシフトする可能性が高まっている。人気アナリストTechDevはX上で「金が放物線的(パラボリック)に上昇した後、グローバルの流動性がブレイクアウトし、ビットコインへ資金が流れ込んできている」と指摘、金からの資金移動がビットコイン(BTC)の回復につながったとの見方を示した。

出典:X

スポット国際金価格は1日に3240ドル近辺まで下落。三菱マテリアルへ寄稿するアナリスト豊島逸夫氏によると、世界金協会(WGC)の需給統計発表直後に急落し、米GDPマイナス成長という金買い材料が出たにもかかわらず下落が続いていた。豊島氏は「潮目が変わった」と分析し、上海市場の投資家による見切り売りも指摘、下値は3000ドルが目途になるとの見方を示している。

また、3日のトレーダーズ・ウェブ報道によれば、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の6月限は前営業日比21.1ドル高の1トロイオンス=3243.3ドルと4日ぶりの反発となったが、米中通商協議への期待からリスク選好の動きが広がり、安全資産とされる金の上値は抑えられている。米金利上昇も金利を生まない資産である金の魅力を低下させていると報じている。

出典:CoinGecko(テザーゴールド XAUT)

一方、ビットコイン価格とグローバルM2マネーサプライ(世界的な通貨供給量)の間に強い相関関係があるとの分析が注目されている。アナリスト「Collin Talks Crypto」によると、ビットコイン価格はM2マネーサプライの推移に78日から108日のタイムラグを伴って追従する傾向があり、この相関が続けば価格が12万ドル以上に到達する可能性があるという。

出典:Collin Talks Crypto

RealVisionのRaoul Pal氏はこの分析について「市場において流動性が依然として最も支配的な要因であることが証明される」とコメント。過去のビットコイン強気相場は2010年から2013年、2016年から2017年、2020年から2021年と、いずれもグローバルM2の拡大サイクルと一致している点が指摘されている。

関連:ビットコイン価格とM2マネーサプライの相関関係が明らかに、12万ドル到達の可能性も 複数アナリストが考察

M2マネーサプライは2022年から2023年にかけて縮小したが、現在は中央銀行の利下げや各国政府の巨額財政赤字運営、過去最高水準のグローバル債務によって再び拡大傾向にあるとの見方が強まっている。M2増加は市場流動性の拡大を意味し、投資活動促進につながる傾向だ。

Collin Talks Cryptoのモデルによれば、ビットコインは2025年4月時点ですでにブレイクアウトの途中にあり、これはグローバルM2供給量の先行する急増を反映しているという。予測モデルでは、この強気トレンドは2025年第2四半期から第3四半期初め(5月から7月頃)まで継続し、ビットコイン価格が10万ドルを大きく超える可能性が示唆されている。

関連:今年の25万ドル予想から4倍増に、アーサー・ヘイズ氏「ビットコインは3年後に100万ドル到達」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/04 火曜日
11:59
イーサリアム財団、戦略的な新助成金プログラムを発表
イーサリアム財団が優先項目に特化した新助成金プログラムを発表した。ウィッシュリストと提案依頼の2経路で、仮想通貨イーサリアムのエコシステムを戦略的に支援していく。
11:09
チェーンリンク、英FTSE Russellと提携 伝統金融の代表指標をブロックチェーンへ
ロンドン証券取引所グループ傘下のFTSE RussellがChainlinkと提携し、Russell 1000やFTSE 100など主要株価指数のデータをブロックチェーン上で提供開始。18兆ドル超の運用資産の投資指標として利用される指数データがオンチェーン化される。
10:59
リップル社、米国で仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を開始
リップル社は、仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を米国で開始。機関投資家の顧客が、XRPやRLUSDなど複数の著名なデジタル資産の現物取引をOTCで行えるようになったと説明している。
10:02
ビットコイン一時10万5千ドルまで下落、流動性不安再燃|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
09:27
Web3大手アニモカ・ブランズ、ナスダック上場の計画 AIインフラのカレンクと合併で
アニモカ・ブランズがAIインフラを手がけるカレンクと合併契約を締結。2026年にナスダック上場することを計画している。上場Web3・仮想通貨コングロマリットが誕生する見通しだ。
07:56
Balancerの不正流出受けて、L1「ベラチェーン」ネットワークを停止
仮想通貨イーサリアム互換のL1ベラチェーンは、バランサーへの攻撃を受け、エコシステムへの影響を抑えるために対策を講じたと発表。場合によってはハードフォークを行うと述べている。
11/03 月曜日
13:40
欧州が仮想通貨・証券の統一監督機関設立を検討 米SECモデルに
欧州委員会が仮想通貨・証券取引所を一元監督する機関を構想している。米証券取引委員会をモデルにしており、ESMAの権限拡大案も検討していると伝えられる。
13:36
FTX債権者は仮想通貨上昇分の恩恵受けられずか 債権実質回収率の試算は9%~46%
仮想通貨取引所FTXの債権者は破綻時の現金相当額で弁済されるため、債権者はビットコインなどの上昇分を受け取れないことになる。債権者代表は、実質回収率は9~46%と推算した。
10:25
仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開
匿名機能を重視する仮想通貨Zcashが2025年10~12月期のロードマップを発表した。プライバシー機能を大幅強化し、スワップ毎の使い捨てアドレスなどを導入する計画だ。
09:00
Sui DEX「Momentum」、11月上旬にTGE予定 累積取引量250億ドル超でエコシステム基盤化
Sui最大のDEX「Momentum」、210万人のユーザーを獲得。投票型ガバナンスで投票者自身が報酬配分を決定し、プールの手数料を得る仕組みで流動性の安定化を目指す。
07:00
【流通額1億円突破】JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換、便利機能を図解で簡単に
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧