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CZがマイケル・セイラーを絶賛、仮想通貨トレジャリー企業が市場に与える影響とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

伝統的資本が仮想通貨市場に参入する仕組み

バイナンス共同創設者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏は、 BNB Network Company(BNC)のデービッド・ナムダーCEOとの対談で、デジタル資産トレジャリー(DAT)企業が暗号資産(仮想通貨)エコシステムにもたらす影響について語り、その仕組みを構築したストラテジー社のマイケル・セイラー会長の功績を讃えた。

ナムダー氏は、「今、真の大きなチャンスはDATにある」と述べ、それこそがセイラー氏が過去5年間で成し遂げてきたことだと、その業績に言及。「規制環境が改善され、投資家の仮想通貨の可能性と価値に対する理解が進んでいく中、セイラー氏は先手を打ってトレンドを牽引してきた」と同氏の先見の明を高く評価した。

CZ氏によると、セイラー氏は元々ビットコイン(BTC)の信奉者ではなかったが、一度ビットコインについて理解すると、「非常に強い確信」を持つようになった。 セイラー氏はその確信を具現化し、仮想通貨企業が伝統的市場から資金調達を可能にするための「新しい構造」を考案したと説明。「セイラー氏に敬意を表する」と述べた。

CZ氏は、セイラー氏に出会う前に「仮想通貨を買うための上場企業を作れる」と言われたら、あまりにも突拍子もない話だと思っただろうと語る。それはCZ氏自身の伝統的市場に対する理解の乏しさと、上場企業経営の経験の欠如からくるものだったとの認識を示した。一方、上場企業経営の豊かな経験を持つセイラー氏は「その解決策を発見した」と評価した。

セイラー氏が構築したのは、仮想通貨を直接保有することができない多くの投資家に、「仮想通貨に間接的に関連のある株式」を購入する手段を提供し、Web3に容易にアクセスできるようにしたことだとCZ氏は説明。株式市場の規模は大きいため、ビットコインを直接購入できない同市場の投資家が株式経由で仮想通貨市場に参加すれば、エコシステム全体が活性化することになる。

「この間接的なゲートウェイさえ手に入れば、投資家は仮想通貨に注目し続け、エコシステムの成長に貢献するだろう」とCZ氏。「セイラー氏は非常にシンプルな戦略を用いて、世界で最も成功した企業の一つを築き上げた」と絶賛した。

伝統的金融とWeb3に境界を設けない

CZ氏は、「伝統金融(TradFi)vs. Web3」や「Web2 vs. Web3」と分類するべきではないと考えている。

「現実的にはその二つに境界線はなく、根本的にはすべて金融であり、単に異なる技術を使用しているだけ」と同氏は主張。銀行はブロックチェーン技術を最大限に活用することができるし、仮想通貨企業も従来の金融市場やその構造と深く統合されるべきだと述べた。

仮想通貨企業は、資金調達や開発者の誘致、リソースの獲得などにおいて、既存の市場にアクセスすべきであり、既存の金融市場も新たな技術を活用すべきだと、CZ氏は両市場が歩み寄ることの重要性を強調した。

その意味で、マイケル・セイラー氏が、成功したDAT企業を構築して先例を作り、伝統的な金融とWeb3金融を繋いだことの功績は大きいと、CZ氏は見ている。

エルサルバドルとUAE

マイケル・セイラー氏は、新たな経営方法でDAT企業の先駆者となったが、エルサルバドルは勇気と熱意あるリーダー、ブケレ大統領の下で、世界で初めてビットコインを法定通貨として採用するという決断を下し、世界中から起業家、開発者、投資家を惹きつけることに成功。世界的な認知を獲得した。

「1万人、2万人、10万人もの人々が小さな国に流入すれば、規模の拡大による複利効果は、一世代のうちにその国の進路を根本的に変えるだろう」とナムダー氏は指摘。国が規制を緩和し、仮想通貨への扉を開くことで、イノベーターや起業家、資本を惹きつけ、最終的には、より大きな利益を得ることが可能になると主張した。

CZ氏は、ブケレ大統領の決断がなければ、バイナンスはエルサルバドルに進出することはなかったと述べた。「新しいテクノロジーを迅速、かつ早期に導入した国は、より大きな利益を得る」典型的な例だと指摘した。

また、もう一つの成功例として、アラブ首長国連邦(UAE)を取り上げた。同国は、仮想通貨とAIに親和的な姿勢を貫くことで、起業家を誘致し「砂漠の国から世界都市へ」と変貌を遂げた。経済は好調で、国は急速に成長している。

真の成功とは

BNBと仮想通貨エコシステム全体の10-20年後を展望し、「可能性と潜在力」をどう見るか、また成功をどう測るかと尋ねられると、CZ氏は、まず自身にとっての成功とは「BNBでどれだけの人を助けられるか」だと語った。

同氏は、多くの企業が投資に対するリターンの不明瞭さからアフリカ・東南アジア地域を避けるが、バイナンスは現在は低収益のユーザー基盤でも、10年後には大きな収益をもたらすと確信していると述べた。金融アクセスを提供することで、同地域の人々を支援し、のちにプラットフォームも適切な収益をあげるWin-Winの関係が築けると説明した。

一方、BNBは分散型のオープンネットワークであるため、機会はさらに大きくなるとCZ氏は見ている。同氏が目指すのは「次の数十億人を次なる波に導き、次世代金融技術を提供すること」だという。

CZ氏が考える成功の基準とは、価格目標やビットコイン・他チェーンとの競争ではなく、「コミュニティとしてどれだけ多くの人を支援できるか」だ。支援する人が増えれば増えるほど、コミュニティに参加する人が増えるという、コミュニティの自己成長を促すことが鍵だと強調した。

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