- VISAは仮想通貨を扱わない
- VISA CEO ケリー氏は、ビットコインは決済システムというよりも商品であり、その価格は投機によって駆り立てられていると考えています。
- 一方でブロックチェーン技術に対しては関心を抱いていると予想される
- VISAがブロックチェーン技術者の人材を募集していることからもそれはみてとれます。
VISA CEO「ビットコインを決済システムとして認めていない」
仮想通貨経済の発端以降、大手銀行および決済会社はこの新たな市場に対して敵意を示し、デジタル経済の成長とともにその敵意も強くなっていきました。
特に、世界的クレジットカード大手会社VISAのビットコインへの敵意はよく知られています。
今月15日、VISA CEO Alfred Kelly(以下ケリー氏)は全米小売業協会ニューヨーク会議でのCNBCインタビューで(最初の仮想通貨で今もマーケットリーダーである)ビットコインに対する考えを述べました。
ケリー氏によると
「私は(ビットコイン)を決済システムとして認めていません」
さらに、VISAは新しい仮想通貨経済を受け入れておらず、仮想通貨決済を扱わないことをはっきりさせました。
「VISAでは仮想通貨を扱いません。法定通貨しか扱いません」
ケリー氏はビットコインが決済システムというよりも商品であり、その価格は投機によって駆り立てられていると考えています。
「現在ビットコインは投資が可能な商品であり、そして正直なところ、やや投機よりの商品だと思います」
ウォール・ストリート大手企業や政府からの警告を受けているにもかかわらず、仮想通貨経済がより多くの利用者を引きつけていることは注目すべき事実です。
ビットコインの価値は2017年だけで1000%以上増加しました(ここ数日のうちに4分の1以上減少しました)。
ここ数年のうちデジタル経済全体が飛躍的成長を遂げ、現在5000億ドルを超えています。
2017年末時点では、仮想通貨決済サービスプロバイダとの数多いパートナーシップにより、VISAがデジタル経済を少しずつ受け入れていることが示されていました。
しかし、ジブラルタルにあるカード発行会社WaveCrestに対する新たな規制により、VISAは2018年1週目のうちに仮想通貨会社との縁を切り始めました。
VISAはメンバーシップ規則への不服従を理由にWaveCrestのサービスを終了させ、その結果としてVISAカード計画を全て中止する予定です。
VISA CEO Does Not Consider Bitcoin to Be a “Payment System”
Jan. 18, 2018 by Arnab Shome
参考記事はこちらから
CoinPostの考察
VISAは仮想通貨自体に関しては否定的な立場を取っていますが、一方でブロックチェーン技術には関心がある、とみられています。
それはVISAのブロックチェーン技術者人材募集ページからも見て取れるでしょう。
このページの中ではリップルやイーサリアム、ビットコインという文字も見られますが、あくまでも通貨ではなくブロックチェーン技術に着目しているようです。
VISAでブロックチェーン技術の研究が進み、何らかの形で技術導入する発表がなされるかもしれませんね。