- Bitmainがイーサリアム対応ASIC実装
- Bitmainがイーサリアム対応マイニングASICを実装し、第一陣が既に売り切れたと報告されました。これに対応し、イーサリアムではハードフォークも検討されています。
イーサリアムマイニングASIC
ビットコインマイニングハードウェア会社Bitmainが長い間噂されてきたイーサリアムマイニング技術を月曜日に明かしました。
Bitmainのウェブサイトによると、Antminer E3は今年7月に800ドル(約85000円)という価格で実装される予定です。
陳述によると、「1ユーザーにつき1個」という注文制限が設けられ、中国と台湾への発送規制がかけられました。
期待された通り、この発表はすぐに買い手の関心を集めました。
第一陣は既に売り切れたようです。
Bitmainのイーサリアムマイニングプロダクトについては、2月に中国ニュースサイトTechnews.cnがハードウェアの詳細を発表したときに初めて話題になりました。
Susquehanna所属のアナリストであるChristopher Rolland氏は、Bitmainのクライアントに対し、今度のイーサリアムベースASICが(世界中の仮想通貨マイナーからの需要が高いプロダクトをもつ)グラフィックカードメーカーのAMDやNvidiaの展望を衰えさせると言いました。
Rolland氏は以下のように語りました。
「先週アジアを旅行していたとき、BitmainがすでにイーサリアムマイニングASICを開発し、2018年第2四半期に発送できるように供給を準備していることを確証しました。」
しかし、イーサリアムエコシステムがプロトコル変化を通して今度のASICの利用を防ぐような対策を施すかは分かりません。
先週、ある開発者がASICの利用を防ぐネットワークのハードフォークを提案するイーサリアム改善案を提唱しました。
Bitmain Confirms Release of First Ethereum ASIC Miners
April 3, 2018 by Stan Higgins
参考記事はこちらから
CoinPost考察
イーサリアムのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)マイニングで採用されるアルゴリズムであるEthashは、ASIC耐性があるとされてきました。
しかし、Bitmainでイーサリアム対応ASICマシンが発売されたことで、イーサリアムの集権化が懸念材料の一つとなっています。
ただ、ウォール・ストリートの株式調査会社であるSusquehanna社のChristopher Rolland氏による顧客レポートの中で、先週の内にこの内容は発表されていたため、織り込み済みだったことからETH価格はそれほど大きな反応を見せていません。
しかし、イーサリアムではASICマイニングによる集権化への対策として、ハードフォークも検討されているため、今後の動向は要注目となるでしょう。