はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

メッセージアプリ「Signal」、ステラブロックチェーン基盤の仮想通貨決済を実験

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステラを土台とするプライバシーコインの統合を実験

急成長するメッセージングアプリ「Signal」が仮想通貨ステラ(XLM)を基盤とするMobileCoinをプラットフォームに統合した決済機能の実験を行っていたことが分かった。

Techcrunchの報道によると、Signalのユーザー数はここ1ヶ月で二倍に増え、現在ユーザーベースは世界で5億人を超えているという。

また、この背景には、大手メッセージングアプリWhatsAppのプライバシーポリシー変更がある。企業がユーザーにメッセージを送ることができるようになり、それに同意しない場合はアプリを使えなくなるというもので、これに反感を持ったユーザーがWhatsAppに代わるものを探していたと、Platformerは報じた。

このためSignalやTelegramなど競合するアプリが新規流入するユーザーにより恩恵を受けている格好だ。

プライバシー保護とセキュリテイのバランス

Signalは、プライバシー技術を専門とする非営利団体Signal Foundationが開発したアプリで、ユーザーに暗号化されたメッセージサービスを提供。つまり、送信されたメッセージは送信者と受信者だけが読み取ることが可能で、他のサービスやアプリがそれにアクセスしたり解読したりすることはできないという。

このようにSignalはプライバシーを重視する特徴を備えたアプリだ。仮想通貨ステラのネットワークを土台とするプライバシー銘柄MobileCoinをプラットフォームに組み込む実験を行ったという。

Signalの創設者、Moxie Marlinspike氏はこの実験を行ったことを認めつつ、「Signalに決済機能を組み込むことを決心した場合、それをどのように行うのか非常に慎重に考える必要がある」とコメント。Marlinspike氏は以前、MobileCoinを推進していた。

決定の難しさは、プライバシー保護とセキュリティのバランスにあるようだ。Signalが仮想通貨を統合した場合、不正に使用されないかと心配する声が挙がっているようだ。

Platformerによると、あるSignal関係者は同アプリが仮想通貨を統合すれば、プラットフォームに悪質な行為者を招き、当局により規制上の監視を受けるリスクがあると懸念。

SignalはFacebookなどのようにユーザーデータを大量に収集し、広告費用を得るコミュニケーションツールへ対抗するものとして考案された部分があった。非営利団体が商業的な動機なしで運営し、暗号化されたメッセージはSignal開発側自体も閲覧することができない。

プライベート性が高い一方で、それだけセキュリティが懸念されることもあり、例に2020年10月より追加されたグループリンク機能についても従業員からは心配する声が挙がっていた。

グループリンクの機能を使うと、ユーザーは簡単に最大1,000人規模のグループチャットを作ることができる。身元を明かさずに参加できることもあり、昨年の米大統領選挙が近づくにつれ、保守系活動家などに利用されないかという懸念が高まったという。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧