はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Coinbaseに出資されたCompound:イーサリアム上で仮想通貨の貸借が可能となる市場を提供か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coinbaseの出資
米国の仮想通貨交換取引所のCoinbaseの新設のベンチャーファンドは、仮想通貨投資家にマネー・マーケット・アカウントを提供するCompound社に戦略投資を行うことを発表しました。
Compound社の目標
イーサリアムブロックチェーン上でマネーマーケットを開き、個人投資家や機関投資家のウォレットで眠っている仮想通貨に利益を生ませることを目標としています。
マネー・マーケットとは
短期金融市場とも呼ばれる、期間が1年未満の資金の貸し借りなどの金融取引が行われる市場。
マネー・マーケット・アカウント(MMA)とは
マネー・マーケット・アカウント(money market account)とは、高利回りの金融商品。流動性が高く、小切手などで口座のお金を使うことも可能(回数制限がある場合が多い)で、普通預金口座よりも金利が良い。米連邦預金保険公社(FDIC)の保険もついているため安定とされている。

Coinbaseの出資

Coinbase社は米国サンフランシスコ市に本社を置く仮想通貨交換取引所です。

CCNによれば、Coinbase社が同業界におけるスタートアップの初期段階を支援する新規ベンチャーファンドを発表したそうです。

そして、Coinbase社の新設のベンチャーファンドは5/18、仮想通貨投資家にマネー・マーケット・アカウント(MMA)を提供するCompound社に戦略投資を行うと発表しました。

仮想通貨でのMMAとはつまり、仮想通貨を預け入れることで金利が貰える、米連邦預金保険公社(FDIC)の保険もつく金融商品が提供される、ということです。

Compoundは、ブロックチェーンイノベーションを育成する新たな試みとしてのCoinbase社のベンチャー出資を受ける初めてのプロジェクトです。

今回は、Coinbase以外にも、 Bain Capital Ventures、Andreessen HorowitzやPolychain Capitalなどのベンチャーキャピタル企業からの出資もあり、総額820万ドル(約9億円)になります。

CoinbaseがCompoundを選んだ理由

今まで、ほかの仮想通貨プロジェクトは配当金や利子を生じさせる方法について議論している中、Compound社は自らのアイデアを実行しています。

Bain Capital Venturesの専務取締役を努めるSalil Deshpande氏は、同社のブログに、従来の仮想通貨資産の貸出のやり方は、

「十分じゃない。

中央集権になっていて、カウンターパーティリスク(相手方の支払い不履行リスク)が高いし、一般的には存在しないはずの、仮想通貨の種類毎に記録された板が必要とされる。」

と記述しました。

Compound社の創立者Robert Leshner氏が今回の出資発表の中で、Compound社のミッションは、「取引上やウォレットで遊休していて、なんの利益も生み出さない」仮想通貨を有意義に機能させることだとブログに記述しました。

Compoundがイーサリアムブロックチェーン上で初マネー・マーケットを始めれば、個人投資家、機関投資家は完全な流動性を下に、ETH、ステーブルコイン(価値を一定に保つ通貨)やユーティリティトークン(特定のサービスを利用するためのトークン)の利子を得ることができます。

Compoundのコア技術は、一連のオープンソーススマートコントラクトの中心である分散型ブロックチェーン基盤です。

そのスマートコントラクトの一部として、個々の仮想通貨の利子はその仮想通貨の借り需要に対応する仕組みです。

Compound社は、上記金融商品でヘッジファンドや熟練した投機者などの借り手を引き寄せると期待しているようです。

また、Compound社の技術が「従来の金融業界に大改革をもたらそうとしている」というCoinbaseのステータスにとても似通ったものがあるため、Coinbaseの支援は当然のことだと考えられます。

機関投資家をターゲットにするCompound社は、Compound社と同様に機関投資家に向けた一式の金融ツールを導入したCoinbase社と同じ立場にあるとも考えられます。

マネー・マーケットが透明かつ監査可能で、完全に予測できる為、報告義務はCompoundのコア技術によって省かれそうです。

一方で、CoinbaseはSEC認定の仲介業者になるべく、投資評価報告に力を入れているようです。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:45
「サトシ」か「ビット」か? ビットコイン価格高騰で基本単位論争が再燃
ビットコインの価格高騰に伴い、コミュニティではその基本単位「サトシ」変更の議論が白熱している。サトシを廃止すべきというビットコイン改善提案177にジャック・ドーシー氏が支持を表明する一方で、反対意見も多く論じられている。
14:00
ブラックロック「BUIDL」で利回り増やす取引戦略 BounceBitが実証試験
BounceBitがブラックロックのトークン化米国債「BUIDL」を担保に利用して、年利20%を実現した取引戦略を公開した。ステーブルコインを担保とするよりも利点があるとしている。
13:10
個人ノード運用を容易に、ヴィタリックの新たなイーサリアム拡張案とは
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が新L1スケーリング計画を発表。個人のノード運用を容易にする「部分的ステートレスノード」でガスリミットを10~100倍に拡張する革新的アプローチを提案。
12:35
米上院、ステーブルコイン規制『GENIUS法案』の審議進行可決
米上院が仮想通貨ステーブルコイン規制法案「GENIUS法案」の審議を66対32で可決。消費者保護や倫理規定を強化した修正案で超党派合意が進展。
11:59
ビットコイン下髭で押し目買い意欲旺盛か イーサリアムにも機関投資家の強い関心
過去最高値の更新まで目前のビットコインは米国債格下げなど不透明感のある中、下髭形成し押し目買い意欲の強さを示した。50日・200日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫る中、イーサリアムには機関投資家の資金が集まり、CMEグループのXRP先物は初日に1,560万ドルの取引高を記録した。
11:20
SEC新委員長、仮想通貨規制を全面見直し
SEC新委員長ポール・アトキンス氏が仮想通貨規制の抜本的見直しを表明。前政権の執行措置を批判し、発行・保管・取引の3分野で明確なガイドライン策定へ。
10:35
リップル社、UAEの金融企業2社と提携
リップル社は、UAEのZand BankとMamoの2社が顧客になったことを発表。両社はリップルペイメントを使用すると説明しており、中東市場の事業を強化していく。
10:05
ソラナの新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」提案 性能引き上げへ
ソラナ開発スタジオAnzaが新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」を発表した。処理時間を理論的に約150ミリ秒まで短縮し、Web2と競合できる高速処理を実現するとしている。
08:45
ビットコイン急騰、米国債格下げと州法により"安全資産"化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは史上最高値となる10万9,000ドル付近まで上昇している。米国債の格下げを契機として米国の信用力に対する懸念が台頭し、ドル安が進行した。
08:02
ステーブルコイン大手サークル、コインベースとリップルから買収アプローチ=報道
USDC発行元のサークル社が50億ドル以上の企業価値での買収提案を複数社から受けている。リップルとコインベースからアプローチされ、IPO計画と並行して検討中か。
07:45
過去最高515億円含み益達成、エルサルバドルのビットコイン投資
エルサルバドルが保有するビットコインが515億円の含み益を達成。国際通貨基金との合意に反してビットコイン蓄積を継続中。
07:25
コインベース顧客情報流出事件、米司法省が捜査開始=報道
米司法省が仮想通貨取引所コインベースの顧客データ流出事件について刑事捜査を開始。インド拠点従業員への贈賄による情報漏洩で、ハッカーが2000万ドルの身代金を要求していた。
06:40
ストラテジー社とセイラー氏、ビットコイン投資の収益性めぐり投資家から集団訴訟
ストラテジー社とマイケル・セイラー会長が、仮想通貨ビットコインの投資戦略の収益性について虚偽の説明をしたとして投資家から集団訴訟を起こされた。
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。
06:05
SEC、ソラナ現物ETFへの決定を延期 21SharesとBitwiseが対象
米証券取引委員会が21SharesとBitwiseのソラナETF提案について決定期限を延期し、パブリックコメントを求めると発表。Canary、VanEckも含む複数企業が仮想通貨ETF承認を競う中、SECの審査が本格化へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧