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韓国中央銀行:仮想通貨が韓国の金融市場に与える影響は極めて限定的

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨が韓国の金融市場に与える影響
韓国中央銀行は、自国の仮想通貨市場規模が国内証券運用額(2.5兆円)の8%に過ぎないと言及し、「地方金融機関のデジタル資産のリスクへのエクスポージャーは、現時点では重要でない」との見解を示した。

仮想通貨に対する韓国中央銀行の姿勢

韓国の中央銀行である韓国銀行は7月6日、直近の仮想通貨業界の高まりがあったにも関わらず、国内における仮想通貨への投資額は比較的低く、ピーク時の2017年12月時点でも、国内銀行の所有仮想通貨資産は、約18億ドル(約2,000億円)に過ぎなかったことを明らかにしました。

韓国銀行は、その額が韓国の証券会社が運用する230億ドル(約2.5兆円)と比較して、わずか8%にしか満たないと言及。「暗号資産への投資は、他の金融市場と比較してもさほど大規模ではなく、金融機関が晒されているデジタル資産関連の潜在的リスクも重大であるとは言えない。」と語りました。

結果的に、仮想通貨が韓国の金融市場に与える影響は、極めて限定的であると結論付けられています。昨年12月以降も、仮想通貨価格が下落し続けている状況を考慮すると、その影響力はさらに半減している可能性が高いと言えるでしょう。

その一方で、韓国最大級の仮想通貨取引所であるBithumbは2018年5月、昨年12月時点の仮想通貨残高が国内銀行の所有仮想通貨資産を上回る「60億ドル(約6,600億円)」であったと公開しました。

仮想通貨アナリストのJoseph Young氏は、その後、同様に仮想通貨価格が大幅に下落したことを考えても、現時点でBithumbは、10億ドル(約1,100億円)ほどの所有資産があるのではないかと予想しています。しかし、それでも韓国の証券会社が運用する230億ドルと比較すると、影響力は限定的です。

韓国国内で高まる仮想通貨熱

韓国政府は7月5日、仮想通貨とブロックチェーン業界を1つの産業として公式に認めることを発表し、産業分類基準の仮分類表を公開しています。

この仮分類表は、6月下旬から、統計庁、科学技術省、情報通信省の3つの公式機関によって作成され始め、今後160以上の政府機関、地方公式機関、民間企業、金融機関から意見を収集する予定とされています。

さらに韓国は、2017年に中国での仮想通貨取引禁止に続き、国内ICOを禁止していましたが、5月29日には、韓国において、国会が正式に国内ICO合法化の提案を行ったことが明らかにされました。

また韓国国内の動きとしては、2018年1月に、市民による「仮想通貨取引規制の反対活動」において、約20万人分の署名が提出されており、依然として国民の投資熱は高い状態だと思われます。

韓国政府は、実名制の口座制度や未成年者の投資禁止などの一連の措置を打ち出しており、市場をより統制して透明にする構えを見せているほか、キャピタルゲイン(売買差益)税や売上税によって、デジタル通貨取引に課税することも検討しています。

現時点では、韓国国内の金融市場に大きな影響を及ぼすことはないとされていますが、仮想通貨だけでなく、ブロックチェーン技術分野においても、公式機関および、民間の関心が高まってきていることから、今後さらに大きな影響を及ぼす産業に成長していくことが期待されます。

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