はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ポーランド政府が税制改革を発表:所得や利益は課税対象も、仮想通貨間取引は非課税

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ポーランド政府が仮想通貨を対象にした新草案を発表
ポーランド当局は、仮想通貨所得と利益に対し課税することを目指す新しい課税改正草案を発表した。一部報道によるとポーランド政府は来年に税制改革を行う予定。
マイナーとは
仮想通貨の取引記録をブロックチェーンに追記する際、膨大な計算が必要となる。 世界中の有志からコンピューターリソースを募って「共有・追記」を行なっているが、その計算を行う者をマイナー(採掘者)という。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

分散型仮想通貨と集中型仮想通貨を識別する新草案

ポーランド政府が、仮想通貨所得と利益に対し課税することを目指す新しい課税改正草案を発表しました。

この草案は、ポーランド政府立法センターのウェブサイト上で正式に掲載されており、協議のためにポーランド閣僚理事会に提出され、今年の第3四半期に承認される予定であると報道されています。

新草案は、仮想通貨関連の収益に関する所得報告と納税手続を簡素化し明確にすることを目的に、全ての電子通貨取引に、利益や損益に関係なく課税しようとするもので、ポーランドの仮想通貨コミュニティーからは反対の声が上がっています。

同国財務省は仮想通貨におけるこの民法の取引税の不合理な点を認めるなど、政府は、包括的な解決策を考案し草案を発表する、という考えが欠如していました。

マネーロンダリングやテロリズムの資金繰りなどの行為などに従い、草案は仮想通貨を「価値のデジタル化」と定義すると同時に、仮想通貨を暗号通貨(分散化された仮想通貨)と中央集権化された仮想通貨の二つにグループ分け。

法文で仮想通貨は両替や決済の手段や電子取引として利用できるということを詳細に記しています。

仮想通貨間の取引は課税対象外

今回発表した仮想通貨所得の課税改正草案は、個人、企業法人共に課税対象で、主に仮想通貨取引からの収益を個人や企業の課税所得の一部として扱うと宣言しています。

これには仮想通貨取引所や他の取引プラットフォーム、やOTC取引で得られた仮想通貨取引の収益が含まれます。

また新草案によると、商品販売での仮想通貨収益、サービスや資産も、純利益の収入であるともみなされるものの、仮想通貨間の取引では税金を払う必要がないとのこと。

仮想通貨マイナーの所得も課税対象になると予想されていますが、マイナーの経済活動の状態に応じて課税率が決定される可能性があります。

マイナーが個人でマイニングを行っている場合、仮想通貨を売却してからの収益に対し、税金を収める必要がありますが、企業や他人の為にマイニングを行う場合は、受け取る報酬に対して税金が発生します。

しかし、顧客に支払う前に仮想通貨を法的通貨に変えた場合、純利益として税金が発生します。

提出された草案によると、年に一度納税者は年間の税務申告書に仮想通貨所得を申告する必要がありますが、既に仮想通貨取引を行っている納税者は事前に税金を支払う必要はありません。

現在、ポーランドは累積課税政策を採用し、2段階のレベルに分けられており、年間所得が85,528 zloty(約260万円)を超えない場合、税率は18%であり、年間所得が85,528 zlotyを超える場合、税率は32%となります。

また一部報道によるとポーランド政府は来年に税制改革を行う予定です。

CoinPostの関連記事

仮想通貨専用の中央銀行と裁判所を設立する法案が、ベネズエラの国会へ提出
米国などの経済制裁を受け、深刻な経済不況に陥っているベネズエラは、仮想通貨「ペトロ」を基軸とする新しい法定通貨の流通が8月20日から開始すると発表した。ベネズエラ国会議員の一人が仮想通貨専用の中央銀行の設立を含めた憲法改革の提案を準備中と述べた。
ICOの新規制法案が欧州議会に提出される、約10億円(800万ユーロ)以下のICOが対象に
欧州の経済通貨問題委員会にICOの新たな規制を定める草案が提出された。現在のICO市場は無法地帯であり詐欺行為を受けるリスクが大きいといった指摘を受け、ヨーロッパ全体でICOの枠組みを定めるに至った。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/11 木曜日
14:58
仮想通貨業界トップ、米CFTC新設諮問会議に参加へ
米CFTCが「CEOイノベーション評議会」を設立し、クラーケンやジェミナイなど仮想通貨業界トップが参加。デリバティブ市場の構造変化やトークン化について議論。仮想通貨担保のパイロットプログラムも開始。
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
11:49
FRBの慎重姿勢でビットコイン反落 2026年の利下げは限定的か
FRBは25bpの利下げを決定したが、パウエル議長の慎重姿勢を受けビットコインは下落した。2026年の追加利下げは1回との見方が広がる中、グラスノードのデータは実現損失が1日5.5億ドルとFTX崩壊時並みの高水準を示す。機関投資家の本格参入で4年サイクル終焉論も加速。
11:04
米大手9行が仮想通貨企業を排除 通貨監督庁が是正へ
米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンなど大手9行が2020-23年に仮想通貨企業を含む合法事業者へのサービスを業種理由で制限していたと発表。「金融の武器化」と批判し、違法行為には司法省照会も検討。トランプ政権下で「デバンキング」問題の是正が加速。
11:00
ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI
FRBの25bp利下げを受け、ビットコインは一時9万4000ドルまで上昇したものの、その後反落。X-Bankアナリストの仮想NISHI氏によると、デリバティブ市場でのロング解消による売り圧力が現物買いを上回っている。欧米機関投資家のクリスマス休暇入りを控え、年末にかけて軟調基調となるリスクを指摘。
09:19
ストラテジー社、ビットコイン保有企業の扱いめぐり書簡 MSCI指数除外案に反対表明
ビットコインを蓄積するストラテジー社がMSCIの指数除外案に反対意見を提出。仮想通貨保有50%以上の企業を除外する提案に対して、様々な観点から異論を唱えている。
09:11
Superstate、株トークン化の新サービスをローンチへ
Superstateは、株式をトークン化する新サービスを発表。上場企業が仮想通貨イーサリアムやソラナのブロックチェーン上で株式を新たにトークン化して、投資家に直接発行することができる。
07:40
ビットコインの買い増しなどを計画 米Strive、最大約780億円を調達へ
米Striveは、最大約780億円相当の株式を発行・販売する契約を締結。調達資金は仮想通貨ビットコインの買い増しやビットコイン関連商品への投資などに使用すると説明した。
12/10 水曜日
18:00
JPYC株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
JPYC株式会社が、2026年2月27日に東京都内で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など「通貨の進化と社会実装」をテーマに、産官学のリーダーが議論を行う。
17:48
仮想通貨のインサイダー規制導入、市場成熟へ IEO投資上限も提案|金融審議会
2025年12月10日公表の最新の金融審議会報告書で暗号資産(仮想通貨)が金商法の規制対象になることが明記された。IEO投資上限のほか、コード監査義務化、インサイダー取引規制など投資家保護を抜本強化する。交換業者への影響と今後の展望を詳解
17:11
シルクロード関連ウォレット、10年ぶりに突如活動 4.7億円相当ビットコインを送金
10年以上休眠していたシルクロード関連の仮想通貨ウォレット約312個が突如活動を再開し、約4.7億円相当のビットコインを送金。今年は5月にも大規模な移動が確認されている。米政府は押収資産を戦略準備金として保有する方針を示すも、売却疑惑も浮上。
14:59
SEC委員長、2026年に仮想通貨規制の大幅進展を予告 トークン分類制度など導入加速
SEC委員長が2026年の仮想通貨規制大幅進展を予告。トークン分類制度で3カテゴリーを非証券化、1月にイノベーション免除導入へ。前政権の法執行重視から明確なルール制定へ転換。
14:10
著名投資家レイ・ダリオ「中東は資本家のシリコンバレー」:国家によるAI・デジタル資産戦略を絶賛
著名投資家レイ・ダリオ氏がAIのハブとして急速に成長する中東を高く評価し、「資本家のためのシリコンバレーになりつつある」と述べた。一方、マイケル・セイラー氏は中東がビットコイン担保型デジタル銀行システムによって「21世紀のスイス」になる可能性を指摘した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧