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イーサリアム開発者、次回アップグレード「Cancun-Deneb」進捗状況を報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EIP 4844の導入準備進む

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のコア開発者達は20日、次のアップグレード「Cancun-Deneb」に備えて、ブロックチェーンのコンセンサス(合意)レイヤーのコードを修正する計画について協議した。

レイヤー2(L2)での取引手数料を大幅に引き下げることが見込まれるイーサリアム改善案(EIP)4844のテスト準備も進んでいることが報告された形だ。

「Cancun-Deneb」は今年後半に実施が予定されている。実行レイヤーのアップグレードが「Cancun」、コンセンサス層のアップグレードが「Deneb」と呼ばれ、合わせて「Cancun-Deneb」と名付けられた。

このアップグレードで予想される最も大きな変化は、EIP4844、別名「プロト・ダンクシャーディング(Proto-Danksharding)」だ。

これは、イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、2022年にスケーリングソリューションの一環として提案したものである。

イーサリアム・ノードによるオフチェーンデータの一時保存と検索を行えるようにして、様々なブロックチェーン・アプリケーションのデータおよびストレージの需要に対応する。

これにより、オプティミズム(Optimism)やアービトラム(Arbitrum)などを含む、レイヤー2の取引手数料を最大100分の1にすることが可能だとされるところだ。

関連:イーサリアム、L2手数料を最大100倍削減する「EIP-4844」を実装へ

開発者ミーティングの議長を務めるTim Beiko氏は、EIP4844をテストするための5番目のネットワークを来週中に立ち上げる予定だと知らせている。イーサリアム財団のエンジニアであるParitosh Jayanthi氏も、複数のクライアントで試運転を行い、テストの準備を行っているところだと話した。

レイヤー2とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

その他に検討されているコード変更

EIP4844の他にも、Denebアップグレードではいくつかのコード変更が検討されている。

まず、ELクライアントでコンセンサス層ビーコンチェーンの状態を公開するEIP4788がある。公開することで、スマートコントラクトによるクライアントへのアクセスで信頼性を向上させる。

次に、ネットワークを終了し、しばらく活動停止しているバリデータのインデックス番号を再利用するEIP6914が挙げられた。バリデータの撤退と加入にともなってバリデータリストが際限なく増加していくのを防止するものだ。

EIP6914は複雑なものであるため、Denebの次のアップグレードで適用するべきと考える向きもある。

「Shapella」実装完了

イーサリアムは、13日に大型アップグレード「Shapella(上海+カペラ=シャペラ)」のメインネットへの実装を完了したところだ。主に、ステーキングされているイーサリアムの出金機能が実装された。

「Cancun-Deneb」は、「Shapella」に続くアップグレードとなる。

関連:イーサリアム「シャペラ(Shapella)」、メインネット実装完了

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