ビットコインは資産としては成功を収めているが、通貨として、現状では消費するエネルギーが大きい上に処理は遅く、実際の決済手段としてはほとんど使われていない。
インド最大のスタートアップインキュベータのCEOであるJay Krishnan氏は、こうした状況を指摘し、ビットコインは当初のアイデアとしては失敗だと述べた。
同氏は、ビットコインの通貨としての欠点をいくつか挙げる。
それによれば、匿名性が逆に利用されて犯罪での利用が多いことや、専門知識のないユーザーには理解が難しく、取引が不可逆であることもユーザーにとってのリスクを高めていることなどがその一例であるとのこと。
また、Krishnan氏は取引所でのビットコインの取引手数料の高さにも言及し、普通の通貨を使うよりもコストがかかると指摘した。
ここで同氏はこの手数料の指摘に際し、その金額を20ドル(約2200円)として語っていたが、その価格を記録したのは今年1月初旬が最後であり、実際には現在0.5ドル(約56円)以下となっている。
他にも、匿名性の高さゆえに政府機関での採用が不可能なことや、スケーラビリティ問題が妨げとなりVisaを大きく下回る取引量しか担保できていないことを挙げ、誕生から10年経っているにも関わらず人々に利用されていない理由だと述べた。
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