FTX破綻後の対応は
FTX Japan株式会社のセス・メラメド氏が、CoinPost主催の国際Web3カンファレンス「WebX」に登壇することが決まった。
FTX破綻後の対応やFTX JPの今後についてインタビューを実施予定で、登壇日時などの詳細は後日発表される。
FTX Japanの親会社であるFTX Trading Limitedは、2022年11月11日に経営破綻し、国内外の暗号資産(仮想通貨)業界に多大な影響を及ぼした。
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この影響で日本法人である「FTX Japan 株式会社」は、顧客が口座に預けていた日本円や暗号資産の出金を停止していたが、2023年2月21日から法定通貨(日本円)の出金と仮想通貨の出庫サービスの再開に漕ぎ着けた。
これは金融庁の監督の元、FTX Japanは日本の法規制対象となる事業者であることから、顧客の暗号資産と法定通貨(日本円)に対する「分別管理」を遵守していたことで実現したものだ。
CoinPostが今年3月に実施したインタビューでは、FTX Japanのセス・メラメドCOOが回答。「法定通貨は指定された第三者信託銀行の信託口座に、仮想通貨は分別されたコールドウォレット(ネットから切り離した安全性の高いウォレット)に保管されていた」などと述べた。
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今月9日には、関東財務局がFTX Japanに対する行政処分期日を6月9日から9月9日まで延期するため、3度目の「資産の国内保有命令」を発令している。
「資産の国内保有命令」は、日本法人を有する外資系のグループが破綻した際に下される性質のもの。国外の関連会社等に資産が流出し、債権者及び投資者の利益が害されるといった事態を招かぬよう手を打った形である。
一方、一部の利用者の中には出金再開後も「資産の引き出しができない」例があるとしてトラブルが発生しており、特定の債権者のみ返済する偏頗弁済の懸念が持ち上がっている。
FTX JPの今後について
FTX JPのサービス終了後、他社による買収や自社でのサービス継続などさまざまな憶測が飛び交う中、FTX JPが今後日本でどのようなビジネス展開を行うかについても質問予定。
WebXとは
WebXは、世界各国からWeb2・Web3の有望プロジェクトや企業、起業家、投資家、開発者等を集めたアジア最大級のWeb3カンファレンス。7月25日(火)・26日(水)に東京国際フォーラムで行われる。
来場者は、Web3分野における世界中のトッププロジェクトや創業者らを招いた講演(日本語同時通訳対応)、ネットワーキング機会、主要ブロックチェーン開発チームによる技術ワークショップ、様々な企業やプロジェクトの展示会や交流の場に参加することができる。
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