はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

米上場マイニング企業マラソン、ビットコイン生産量前月比9%減少 テキサス熱波の影響で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

熱波の影響で8月の採掘量は減少

ナスダック上場の米大手暗号資産(仮想通貨)マイニング企業マラソン・デジタル・ホールディングス(以下、マラソン)は5日、8月のビットコイン(BTC)生産量を発表した。

8月に生産したビットコインは1,072 BTCで、7月から9%減少した格好だ。なお、昨年8月と比較すると、5倍以上増加している。フレッド・ティールCEOは、次のように背景を説明した。

ビットコイン生産量の減少は主に、記録的な高温によりテキサス州でマイニングを控える時間が増加したことが原因だ。

当社は、運用ハッシュレートを向上させ、マイニングを最適化するため努力を行ってきたが、こうした一時的なシャットダウンの影響を受けることを余儀なくされた。

マラソンは、8月に1,072 BTCを、年初からは7,368 BTCを採掘している。

ティールCEOは、8月に米国でマイニングマシンの一部をより効率の高い機種に交換し、運営ハッシュレートを前月比2%増の19.1エクサハッシュ(EH/s)に、設置ハッシュレートを前月比1%増の23.1エクサハッシュに増加させたとも述べた。

また、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビにおける合弁事業の状況も報告している。この事業は7月にマイニングを開始し、8月には50 BTCを採掘。そのうち約10 BTCがマラソンに割り当てられると述べた。

マラソンは今年、アブダビのWeb3企業Zero Twoと共同してAbu Dhabi Global Markets JV Entity(ADGM)という事業を立ち上げている。現在、ADGMのハッシュレートは1.5エクサハッシュだが、2023年末までには7エクサハッシュが運用可能になることを目指しているとする。

なお、1エクサハッシュ(EH/s)とは1秒間に100京回のハッシュ計算ができる能力を指す。

関連米マイニング企業Marathon、アブダビで大型施設立ち上げへ

8月31日時点で、マラソンは合計13,286 BTCを保有していた。8月中には750 BTCを売却している。今後も、運営費用や財務管理のために、保有するビットコインの一部を売却する予定だ。

ハッシュレートとは

マイニングの採掘速度のこと。日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる。

▶️仮想通貨用語集

ライオットも猛暑の影響

マラソンと同様にテキサス州に拠点を構える、ナスダック上場マイニング企業Riot Platforms(ライオット・プラットフォームズ)も8月に熱波の影響を受けていた。

電力需要が同地域で急増したために、電力使用量を95%以上削減して、電力リソースを地域の電力網に割り当てた形だ。

これにより、ビットコイン生産量は7月の410 BTCから、8月には333 BTCに減少していた。

ストロングホールドは影響なしか

一方、米ペンシルベニア州のナスダック上場マイニング企業Stronghold Mining(ストロングホールド・マイニング 以下、ストロングホールド)も8月の成績を発表している。

8月には219ビットコインを採掘し、それに加えて自社発電により約7,400万円(約50万ドル)のエネルギー収入を生み出したと説明した。このエネルギー収入をビットコインの市場価格で換算すると、約16 BTCに相当することから、合計で約235 BTCの価値を生み出したとしている。

これは、同様に計算した7月の生産量約225 BTCから増えていた。特に熱波の影響は報告していない。

ストロングホールドは、石炭採掘の副産物である、環境に有害な石炭廃棄物を活用して環境負荷の少ない発電を行っている。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/07 土曜日
13:25
中欧チェコ、長期保有の仮想通貨に対する免税へ
チェコ共和国で、3年を超えて保有の仮想通貨によるキャピタルゲインを非課税とする法案が成立した。一定額以下の取引も免税となる。
11:40
仮想通貨と株式市場は割高か、米バンカメのアナリストが警戒
米主要株指数のS&P500は6日に史上最高値を更新し6,090ポイントの値を記録した。一方、仮想通貨ビットコインは5日に10万ドルの大台を突破し6日にはフラッシュクラッシュが発生したものの、7日には再び10万台を回復した。
10:05
米NY連銀元総裁、トランプ新政権のビットコイン準備金構想を批判
米国のトランプ次期大統領のビットコイン準備金構想に対し、NY連銀元総裁が批判的見解を表明した。代わりに規制を整備すべきとしている。
08:50
リップル社のシュワルツCTO、ステーブルコインRLUSDの課題を語る
米仮想通貨関連企業リップルのデビッド・シュワルツCTOは、年内のステーブルコイン「RLUSD」ローンチに対する希望を依然として持ち続けているようだ。The Block主催の仮想通貨カンファレンス「Emergence」に登壇し見解を語った。
07:45
米フロリダ州、25年1Q開始の議会でBTC準備金創設か
フロリダ・ブロックチェーン・ビジネス協会の創設者は、同州の仮想通貨ビットコイン準備金計画について説明。2025年第1四半期からの議会で戦略準備金を創設できるようになる可能性が十分にあるとした。
07:10
アルトコインとビットコインの相関性が低下 アナリスト分析
仮想通貨市場において、昨日ビットコインの急激な変動(フラッシュクラッシュ)に対し、主要アルトコイン銘柄が安定性を示す状況が確認され、アルトシーズンの継続が示唆されている。
06:25
イーサリアム4000ドル突破、3月以来の高値
仮想通貨イーサリアムの価格は昨日のビットコイン主導のフラッシュクラッシュから堅調に回復し、現在4,042ドルで取引されている。
12/06 金曜日
18:22
国税庁、日本居住者による米国ビットコインETFの譲渡所得は「分離課税」の認識示す
米国ビットコインETFの売却益に対する国税庁の見解が明らかに。申告分離課税(20%)適用の判断が、日本の仮想通貨課税制度の見直し議論に波紋を呼ぶ。国内ETF解禁への課題も検証する。
18:00
仮想通貨を種類別に解説|アルトコイン、ミームコインまでわかりやすく
仮想通貨の基本的な分類と代表的な銘柄を初心者向けに解説。決済通貨(BTC・XRP)、プラットフォーム通貨(ETH・SOL)、ユーティリティトークン、ミームコインの特徴や違いがわかります。
14:04
メルコイン、メルペイ残高から暗号資産つみたての自動引き落としを開始
メルカリの売上金(メルペイ残高)から暗号資産の自動つみたてが可能に。メルコインが新機能を追加し、ビットコイン・イーサリアムへの投資がより簡単に。渋谷で記念イベントも開催、最大1万円分のビットコインが当たるキャンペーンも実施中。
14:00
感情に翻弄される仮想通貨投資の実態、8割の保有者が認める=Kraken調査
Krakenの最新調査で、仮想通貨投資の実態が明らかになった。米国の8割以上の投資家がFOMOとFUDに影響され、感情的な意思決定が投資戦略を危うくしていることがわかった。
13:00
ソラナへの戦略的投資を行うソル・ストラテジーズ社、ナスダックへの上場を申請
カナダの仮想通貨投資会社ソル・ストラテジーズが、ナスダック上場を申請した。同社はソラナへの戦略的投資を拡大しているところだ。
12:43
10万ドル達成後のビットコイン急反落、1500億円相当の大規模ロスカットが発生
ビットコイン史上初の10万ドル到達後、急激な価格調整により10億ドルのロスカットが発生した。相場過熱の実態とSUIが上昇した背景などアルトコイン相場を解説。
10:55
トランプ次期大統領、ソラナ初期投資家のサックス氏をAI・仮想通貨特命官に任命
ドナルド・トランプ次期大統領は、ベンチャーキャピタリストのデビッド・サックスを、新たに設置される人工知能および仮想通貨担当の特命官に任命することを発表した。
10:30
リップル社、ステーブルコインRLUSDのローンチに関して声明
リップル社は5日、注目を集めていたRLUSDステーブルコインの発表に関する憶測に正式に対応した。トランプ次期政権への期待を受けて、仮想通貨XRPの価格は過去30日で341%上昇し、2021年の高値を超えている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧