香港の金融規制機関である証券先物事務監察委員会(以下、SFC)は15日、仮想通貨に対する規制の必要性を挙げ、慎重に規制方針を検討していく意向を発表した。
昨年、全面的に仮想通貨を禁止した中国とは対照的に、完全な禁止は正しいアプローチではないという意向を示し、SFCの会長Carlson Tong Ka-shing氏は以下のようにまとめた。
インターネットを通じて国境間取引ができる今、(そのような規制は)機能しないだろう。
もし仮に禁止したとしても、海外プラットフォームを利用すれば容易に取引は可能だ。
現在BitMEX、 Circleなど、複数の仮想通貨取引所が香港に拠点を置いているが、ここまで規制は無い状態が続いていた。
大手仮想通貨取引所の多くがオフィスを構える香港が、プラスの仮想通貨の規制を示すことは、業界にとってプラスの動きであり、禁止する隣国中国の動きもふくめ重要なニュースとなる。
この新技術は必ずしも有価証券であるかは限らないため、これらのプラットフォームに対する規制方針は慎重に検討する必要がある。
と昨年9月、仮想通貨を全面的に禁止した中国とは違い、慎重かつ肯定的に仮想通貨の規制を練っていく様子だ。