- ICON:ソウル都政と新たなプロジェクト
- ICONがソウル都政と新たなプロジェクトに乗り出した。その内容に3つのブロックチェーン基盤のスマホアプリ開発が含まれる。その三つのアプリの内容はICONブロックチェーンを基盤とした身分証明書、投票システム、決済システム。またこれ以外でも、ICONは様々な機関などと提携しプロジェクトを進めている。
ICON:ソウル都政と新たなプロジェクト
韓国のブロックチェーンプロジェクトICONはソウル都政とコラボし、新たなプロジェクトに乗り出した。
今週の祭典「Blockchain International Digital Festival」にて、ICONは、彼らが提供する3つのブロックチェーン・エコシステムにより、ソウル市民が受ける恩恵について語った。
ICONのプロジェクトの内容に、3つのブロックチェーン基盤のスマホアプリ開発が含まれる。
以下がその内容。
- ICONブロックチェーン基盤の身分証明書
- ICONブロックチェーン基盤の投票システム
- ICONブロックチェーン基盤のS-Coin決済システム
これらプロジェクトの狙いは、ICONがブロックチェーン技術を通してソウル市民の日々の生活の効率を向上させるサービスを提供することだという。
ICONブロックチェーン基盤の身分証明書
Blockchain International Digital Festivalにて、ICONブロックチェーン基盤の市民IDカードが展示され、参加者らにIDカードの設定の簡単さを披露した。
設定方法は以下の通り
- 基本的な個人情報を記入。
- ノートPCのカメラを利用し、自分自身の写真をとる。
- 撮影後、QRコード作成のボタンをクリックする。
- 新規作成されたICON IDカードを携帯に移すため、OC画面上のQRコードを携帯で読み取る。
以上が設定方法で、これら全体の作業は、シンプルで時間もかからないとのこと。
ICONブロックチェーン基盤の投票システム
ICON IDカード作成後、ICONのブロックチェーン基盤の投票システムにアクセス可能となる。
このプロジェクトはICON LOOPと韓国情報化振興院、大韓民国中央選挙管理委員会とのパートナシップと共に始動した。
この投票システムは「人工知能技術に基づく次世代の投票システム」としている。
この投票システムのデモでは、プラットフォームに登録をしたユーザーは、韓国の通貨ウォンと連動したペッグ通貨Sコインが報酬として与えられていた。
ICONブロックチェーン基盤のSコイン決済システム
ICONのSコイン決済アプリは、キャッシュフリーでの素早い送金を可能としている。
利用方法は以下の通り。
- 利用者が商品QRコードをスキャンする。
- 関連情報を直接このアプリに送る。
- 自動的にSコインを使いキャッシュフリーで自動決済される。
Blockchain International Digital Festivalの動画内でデモンストレーションをフルで視聴可能となっている。
ICON:今後の計画
ICONが2018年4月にメインネットを立ち上げて以来、様々な進展が見られる。
例えば、ICONはソウル都政に「ソウルブロックチェーン・デモンストレーション・プロジェクト」の先導を任されている。
またシンガポールに拠点を置くベンチュアーキャピタルTRIVEとも提携し、ブロックチェーン技術を用いた教育エコシステムの開発に取り組んでいる。
さらに韓国のブロックチェーン都市「済州特別自治道」の政治家と計画について協議の真っ最中だ。
それだけでなく、ソウル市長のパク・ウォンスン氏は、済州特別自治道をブロックチェーン基盤のスマートシティへと成長させるため、今後五年で約120億円を投資するとの戦略を発表した。
またパク氏はソウル都政の機関でSコイン利用の提案をしている。
以前コインポストでも報じたように、LINE PLUSと大型提携し、「UNCHAIN」を共同開発し、LINEのブロックチェーンネットワークを構築するとの声明を発表している。
UNCHAINの目標は、様々な分散型アプリケーション(DApps)を開発しつつ、ICONのブロックチェーンエコシステムを拡大することとしている。
ICON社の公式ブログには以下のように記述されている。
UNCHAINでは、トークンを糧とするブロックチェーンの経済システムを創造することにより、ユーザたちがネットワークへの貢献で報酬をもらう仕組みとなる。
更に、ICONブロックチェーンプラットフォームとUnblock(LINE社が持つブロックチェーンの研究とDApps企画を推進する子会社)のシステムを通じて、発見されたDAppサービスはUNCHAINに統合される。
このような共同事業はブロックチェーンと非中央集権化を日常生活に近寄せる一歩となるだろう
上述した事例からも見受けられるように、ICONの成長は留まることを知らない。