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ビットコイン100万円幅超の乱高下、その背景と今後の展望|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート(3/1 AM7時)

仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)市場は、過去24時間で100万円幅以上の大きな値動きを見せる荒れた相場となった。景気減速懸念が続く中で下落基調が続いていたが、2月28日に発表された1月の米個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想通りの前月比+0.3%となったことで、インフレ再加速への警戒感が和らぎ、安心感から買いが入った。さらに、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談において激しい口論が交わされ、協定の署名が見送られたことによる地政学リスクの高まりも買い材料となった。

出典:Tradingview

2月28〜3月1日相場状況

現在、ビットコインは独自の値動きを示しており、米国の大統領令や各州の準備金法案に対する期待や失望が相場に大きく影響を与えている状況だ。

過去2か月間、ビットコインは主要なアセットクラスと強い相関を示さない状態が続いている。一時は+0.9以上の高い相関を示していた米国株価指数(S&P500 +0.36、Nasdaq +0.37)との相関は弱まり、半導体銘柄(SOX<半導体指数>+0.39)との関連も同様の傾向を示している。また、ゴールドとは弱い逆相関(▲0.26)となっている。

一方で、ビットコインは米国の長短金利差(米10年債利回り-2年債利回り)が縮小し始めたタイミングから、一貫して下落基調にある(下画像黄枠・白矢印)。この背景には、米国の景気減速懸念に加え、仮想通貨市場への主要な資金流入元であるステーブルコインの発行環境が悪化していることが影響していると考えられる。

オプション市場に目を向けると、プットコールレシオ(PCR)は上昇傾向からやや反転しており、弱気姿勢が続いていた投資家の態度に好転の兆しが見え始めている。

現状分析(3/1日AM8時)

昨日、ビットコインは一時78,000ドル付近まで下落した。米国のストラテジー社(Strategy)が保有するビットコインの平均取得単価は66,300ドルとされており、この水準に近づくとボラティリティが高まることが想定される。また、この水準を割り込むと、同社が保有するビットコインが含み損となり、米連邦政府や州政府におけるビットコイン準備金法案の議論に影響を及ぼす可能性がある。

米国では4月に確定申告があるため仮想通貨を売却しやすい時期とされており、このまま危険水準まで下落すると、さらなる売り圧力が高まるリスクがある。現時点で最も注目すべきポイントは、米州政府の準備金法案の動向といえる。

関連:ビットコイン戦略的準備金法案、テキサス州上院委員会で一致可決

今後の重要な日程

  • 3/4日 米PMI確報値
  • 3/4日 ISM製造業景気指数
  • 3/6日 米ISM非製造業景気指数
  • 3/6日 欧州中央銀行・政策決定会合
  • 3/7日 米雇用統計

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
クリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
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