
SUI ETF申請は初めて
米投資会社カナリー・キャピタルは17日、新たに暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)を対象としたETF(上場投資信託)の申請(S-1)を米国証券取引委員会(SEC)に提出した。
米国で確認されているSui ETFの申請としては初めて。
Suiは、元Metaのメンバーが創設したミステン・ラボ(Mysten Labs)によるレイヤー1ブロックチェーンで、ネイティブトークンのSUIは時価総額が約74億ドルに上る。
今回のETF申請に先立ち3月6日、デラウェア州の公式登録ポータルによると、カナリーの「Canary Sui ETF」法定信託が2025年に登録された。
Sui関連の投資商品としてはこれまで私募形式しかなかった。仮想通貨資産運用大手の米グレースケールが2024年8月8日に「Grayscale Sui Trust」を立ち上げていた。
カナリー・キャピタルのCEOであるスティーブン・マクラーグ氏はThe Blockに対して、「Suiは稼働期間が2年にも満たないにもかかわらず、開発者コミュニティが大幅に拡大している。高速かつ効率的なチェーンであり、今後さらに多くのプロジェクトが集まるだろう」と述べている。
カナリーはこれまで、ライトコイン(LTC)やヘデラ(HBAR)、Axelar、XRP、ソラナ(SOL)など複数の暗号資産ETFの申請を行っている。2025年3月18日現在、米国市場で同社の仮想通貨ETFは一つも発売に至っていない。
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