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ジェミナイQ1決算、売上高42%増 予測市場に本格参入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • Q1売上高42%増の5,030万ドル、予測市場も初公開
  • ウィンクルボス兄弟がビットコイン建てで1億ドル出資

売上高42%増・予測市場に本格参入

米ナスダック上場の仮想通貨取引所ジェミナイは5月14日、2026年第1四半期(1〜3月期)の決算を発表した。総売上高は前年同期比42%増の5,030万ドルで、サービス収益とOTC取引収益の拡大が全体を押し上げた。同日、共同創業者のタイラー・ウィンクルボス氏とキャメロン・ウィンクルボス氏が運営するウィンクルボス・キャピタル・ファンドが、ビットコイン建てで1億ドルの戦略的出資を実施したことも明らかにした。

収益構造の変化が鮮明だ。クレジットカード収益を含むサービス・利息収益は前年比122%増の2,450万ドルに達し、総売上高の49%を占めた。クレジットカード単体では前年比約300%増の1,470万ドルを計上した。一方、スポット取引の低迷を受けて取引所収益は27%減の1,720万ドルに縮小し、総取引高も前年の135億ドルから63億ドルへと半減した。

2025年12月に立ち上げた予測市場「ジェミナイ・プレディクションズ」は、Q1に40万ドルの収益を初計上した。累計取引者数は2万人超、取引契約数は1億件を突破。

4月の月間取引量は前月比78%増と加速しており、同社は予測市場インフラをすべて自社開発で構築している点を競合との差別化要因として強調した。

デリバティブ参入とAI取引で「マーケット企業」へ

規制面でも前進した。4月29日、米商品先物取引委員会(CFTC)からデリバティブ清算機関(DCO)ライセンスを取得した。ジェミナイはすでに指定契約市場(DCM)ライセンスを保有しており、両ライセンスの保有により、決済・リスク管理・担保管理を第三者に依存せず自社完結できる体制が整った。先物・オプション・パーペチュアル契約への展開は、米国での取扱許可が下り次第、順次進める方針だ。

また、4月にはAIエージェントが直接取引を実行できる「エージェンティック・トレーディング」を開始した。クロードやChatGPTなど外部AIエージェントをジェミナイのAPIに接続し、市場監視・注文執行・リスク管理を自律的に行う仕組みで、規制を受けた米国の取引所が提供する初期事例の一つとなる。

タイラー・ウィンクルボスCEOは「ジェミナイは仮想通貨企業からマーケット企業へと進化する複数の重要な節目を達成した」と述べた。

純損失はQ1で1億900万ドルと依然大きいが、前年同期の1億4,930万ドルから27%改善した。営業費用は前年比73%増の1億4,450万ドルで、2025年を通じた事業拡大に伴う人件費・マーケティング費・クレジットカード関連コストが主因だ。月間取引ユーザー数は58万9,000人と前年比17%増加しており、収益多角化と利用者基盤の拡大が同時進行している。

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