はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「1BTC=900円時代からビットコイン投資」DCG最高責任者が語る仮想通貨の将来性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン投資の立役者が語る仮想通貨の今後
デジタル・カレンシー・グループの最高経営責任者が、米インターコンチネンタル取引所(ICE)のインタビューに対し、ビットコイン(BTC)など仮想通貨市場の展望について言及。期待する理由を述べた。

ビットコイン投資の立役者が語る仮想通貨の今後

「Drop Gold=金を捨てよう」という衝撃的なCMで話題を集めた、仮想通貨投資ファンド大手グレースケール。世界最大規模の仮想通貨イベント「コンセンサス」を主催する仮想通貨メディアCoinDesk。

仮想通貨業界で大きな存在感を持つ上記の2社に共通するのは、その設立者である業界最大手の仮想通貨投資ベンチャー企業で持ち株会社のデジタル・カレンシー・グループ(以下DCGと表記)だが、その創設者で最高経営責任者であるBarry Silbert氏は、初期からのビットコイン投資家で信奉者として知られている。

そのSilbert氏が、米インターコンチネンタル取引所(ICE)のインタビュー に答え、ビットコインとの出会いから、仮想通貨の今後の展望について持論を述べた。

Silbert氏とビットコインとの出会いは2011年に遡る。初めてビットコインの名に触れたのが、当時、薬物などの違法取引を仲介していた闇サイト「シルクロード」についての記事だったため、良い印象は持たなかった。

一方、同時期に読んでいた、混沌とした時代における慣例にとらわれない投資方法に関する本の影響もあり、「経済的混乱時に結果を出せる資産クラス」については、オープンで受容的な姿勢を持っていたと語った。

その後「お金とは何か」について真剣に学び、ビットコインが真に変革を起こす可能性があるとの結論に達した翌2012年、1BTCあたり8ドル(約870円)で購入したという。昨年80%以上暴落したビットコイン市場について尋ねられると、ビットコインは過去5回にも渡って85%以上の暴落を繰り返してきており、前回までの4回とも相場が回復すると、史上最高価格を更新してきたことを例に挙げた。

「歴史が指針」であり、1回目の暴落では肝を冷やしたものの、3回目以降は積極的に仮想通貨並びに関連企業やスタートアップに投資してきたと、Silbert氏は仮想通貨の将来性に対する信頼を強調した。

また、DCG傘下にあるグレースケール社のアメリカの証券取引所への上場に対する許可が、SECから得られていないことに対しては、次のように答えている。

SECとは度重なる協議を行ってきているが、問題は70年前の規制を「証券、債権、通貨、貴金属という分類のどれかに属しそうで属さない」新しい資産クラスに適用しようとしていることであり、現時点のSECの最たる懸念は市場監視に関することだ。

 

その意味では、認可されるかどうかではなく、いつ認可されるかが焦点で、今年中はわからないが、2020年から2021年には希望を持っている。

そして、機関投資家の仮想通貨投資への参入については、2017年時点では機関投資家は仮想通貨投資に対して大変懐疑的だったが、投資を支える次のようなインフラがここ2~3年で充実してきている点を挙げ、期待を示している。

  • 仮想通貨投資に対する理解が進んだこと
  • Fidelityの事業参入等に代表されるカストディ面の充実
  • ICEが手がける仮想通貨取引所Bakkt

Bakkt

これらは、規制に準拠し、24時間体制にも耐えうる安全なソフトウェア開発に支えられた仮想通貨取引のためのインフラだ。

仮想通貨の普及と「リブラ」がもたらすインパクト

さらに仮想通貨の一般社会への普及について、Silbert氏は一般社会での仮想通貨のユースケースを確立するためには、ユーザーの使い勝手が良いことと、何か問題となっていることへの解決策を示すことが大切だと述べている。

その点では、迅速で安価な国際送金や銀行口座を持たない層がアクセス可能な金融システムという点も重要な鍵を握るが、少額決済の面でFacebookのリブラプロジェクトが持つ意味合いの大きさについて触れた。

リブラがインパクトを与えるのは、リブラのトークンが成功するかどうかとは別に、一般ユーザーがウォレットを使用し始めることにより、ビットコインをはじめとする仮想通貨へ触れる機会が提供されることだという。そして、そのウォレットを日常的な支払いに利用することで、あぶり出されるのが、すでに普及しているクレジットカードなど既存の決済ネットワークで小売業者などの企業側に発生している数%の手数料だと述べた。

例えば、カフェラテ一杯の支払いをするときに、クレジットカード、法定通貨のデビット機能、仮想通貨などから自由にまた楽に選べるようになった場合、仮想通貨が他の決済手段より、30セント(33円)ほど安いというケースが出てきて、一般消費者に決済における「摩擦」の存在が意識され、さらにワンクリックで支払いなどウォレットの機能が充実すると普及が格段と進むだろうと述べている。

また、Facebookが大きな話題となる中、アマゾンやグーグルといった大御所も何らかの形で参入を検討するだろうとも予想している。

CoinPostの注目記事

ビットコイン利用の高速決済サービスが発表|スターバックス、アマゾンなどで利用可能に
BTC決済サービスの開発を行う米スタートアップが、ライトニングネットワークを利用した決済アプリを発表した。アマゾンやスターバックスなどの人気小売店で利用できる。
ビットコインでビールを、福岡のバーでライトニング決済を試験導入へ
ライトニングネットワークを用いたリアルタイム決済サービスが福岡市内にあるバーで試験導入を開始。試験期間は、5月31日から6月30日の一か月間となっている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年12月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
07:00
JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧